面白い奴「え?俺?」
辺りを見渡し、俺に話し掛けてきたであろう人に聞こえるよう、そう言って己に指をさす。こくこくと頷く彼に近付き声がしっかり聞こえるよう少し屈み
「俺に用なんて珍しいな。どうかしたか?」
他の人より少し驚きやすい彼を怖がらせぬ様、なるべく優しい声色で話しかけると、胸の前で指をいじいじとさせながら
「ど、ドライブくん、って、何がす、きか、分かりますか…?」
顔を赤らめて、頑張っているなっと、ひしひし伝わる。そんな彼の姿があまりにも可愛らしくて頬をつつき
「ここじゃ人が多い。場所移そうぜ」
そう言えば周りを見渡し、白い肌がほんのりと赤く染る。
場所を近くのカフェに移し、適当に飲み物を注文して本題に入る。
「で?オバドラの好きなもんが何かって話?」
3239