① 久しぶりにやってきたベロブルグは平穏そのものだった。ここ最近はとんでもなくスケールの大きい事件に巻き込まれまくっていたからか、この単調な日常風景が伝えてくる平和さがとても懐かしくて愛おしい。星核のもたらした危機も解決した今、行政区には抜けるような青空が広がり、あたたかな日差しが降り注いでいた。
予定もないし散策ついでに友人たちに会いに行こうかな、なんて考えていたところで博物館の方からなにやら騒がしい声が聞こえてくる。胸の内にわいてくる[[rb:開拓の精神 > 野次馬根性]]を星は無視することはできない。考えるより先に足が喧噪の方向へと進み始めていた。
結論から言うと星はとてつもない後悔の念に駆られた。
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