後日ネズミが届いたくるるるる… ふる…くぅ、くぅ
私は一体何をしているんだろう。
ルシファーはフクロウのようになったアダムを撫でながら遠くを見つめた。気持ちがいいのか甘え声を出している。可愛さに欲望が溢れつつ過去に想いを馳せた。
「おいルシファー!お前どれだけ掃除してないんだよ!」
「ン、ン、ン…掃除をしたのは、何十年前だったかな…」
ハァ!?有り得ねェ!といつもの様に騒ぎ立てるアダムを鬱陶しく思いながらアヒルちゃん人形を作っていると、アダムが妙な事を言い始めた。
「あのクソボロ図書館とか埃の山だったぞ!この本以外は触りたくないほど汚い!掃除しろ!」
「待て」
「?まだ掃除する時じゃないとかほざくつもりか?」
「いや、そうじゃない…何の本を持ち帰ってきたんだ、アダ…ム」
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