誰も知らない涙いつからか 口に出せなくなっていった
楽園の傍らで貴方と二人だけだったのに
次に生まれたリリスが私の言葉を上書きするたび、貴方といる時間が減っていく
貴方はリリスと二人きりで会うようになった。私に気づいていないのか、気づかないふりなのか知らないが私が勇気を出して近づいても二人は私の知らない事ばかりを話す
地上に追放されて、少し理解した。私のこの思いは、願いはただの独りよがりで、二人からすれば私ばかりがわがままだったのかもしれない。リリスが羨ましくて、怖くて何も言えなくなっておいてかれて
どうしようもなく胸がざわめいたのは苦しみだと知った。あの時、私は苦しみの余り鳴きたかったのだ