まろんじ 主に作業進捗を上げるところ 今は典鬼が多い ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 548
ALL 典鬼 人間女子 江たろ がるまで 宇奈七 エルモリ ファフナー ファンノク ブルマリ むつじろ 何か その他 とうらぶ おヘル誕 ヘルルナ まろんじMAIKINGすごい穴ぼこだらけの書きかけ江さに♀見つけたので いつか完成するのかな?十八になった今でも、はっきりと思い出せる幼少の記憶がある。「あの向こうには、何があるの」 岬の切り立った崖から私が指さしたものを、彼は正しく理解していたのだと思う。空と海の堺には、二つの蒼が融け合う一筋の白い線が通っていた。「……空の向こうにあるのは……幾筋もの道です」 「みち?」「ええ。そして其処が、あなたの故郷」「……こきょう?」 長い髪がさわさわと風に吹かれていた。海の蒼より、幾分か淡い色だった。「あなたもいつか……帰るのでしょうね」 水平線に降る雪のような瞳は、ずっと遠くを見続けていた。「あの空の向こうへ──」 ねえ。あの子、今日お山を降りたんだって。まだ四つなのに。昨日、あの子と遊んだんだ。何だか、変なこと言ってたな。白い布をかぶったお兄ちゃんが、こっちを見てるって──。 ……忘れる? そうかなあ。忘れちゃうのかな、私。 ──江雪兄様が言うなら、本当かもしれないね。 お山を降りたら、働くんでしょう? あの子、四つなのにもう働くの? 私はまだ働かなくていいの? いつ働きに行くの? 江雪兄様にも、分からないことがあるんだね── 2252 1