ガワ軍服 少尉殿、潜入調査に挑むwithイケメンと三途さん上級将校らしき1人を倒し、その軍服を奪う。てっきり僕が着るものと思っていたらしい副官は、それを差し出されてキョトンとした。
「僕はこれからちょっと上階を見てくるね。だからこれは君に」
機転が利く彼だから、もし直ぐに助けに戻れなくてもこれを着ていれば何とかするだろう。
「行ってくるね」
制止の声を背中で聞きながら、目標と、そこまでのルートを探す。
流石は敵の中枢。豪奢な建物故に、足場や手掛かりになるものがあちこちにある。
「よし、あの窓までは行けるね」
ひとつだけ開いている窓。
誰かいる可能性は高いが、上手くいけば屋内に潜入できる。
それに、いい匂いもするし。
一方、副官は静かに怒っていた。
ちょっと待て。
そもそも小隊長自ら潜入捜査なんて有り得ないし、更に独りで、しかも間違いなく敵の中枢機関がある建物に侵入だなんて、無謀が過ぎる。
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