忘れないで、どうか 今日も今日とて動画を撮る、視聴者サマに喜んでもらうために。最近は前にも増して動画の伸びがいい。それはそうだ、ティーチにあんなことをさせて喜ぶのはごく1部だ、それにティーチはものじゃない、そして、俺の相棒だ、ならそれを支えるのが俺だろう?
動画でも日常的なものしか撮っていないから撮り終わっても特にティーチに変わり映えはない。終も動画を切った頃だろう、俺はティーチの所へ向かう。
「おつかれさん、ティーチ」
「あっ!コバヤシくん」
俺に気づいたティーチの側へ寄る。動画の時の無表情はなんだったのかとおもうほどにティーチはこちらを見て微笑んでいた。俺にしか見せない顔、それを見てしまう度柄にもなくドキッとしてしまう。
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