√5
shirasux2
DONE▶︎√5開催おめでとうございます〜!遅ればせながら描き下ろし追加でございます。
顔あり夢主ですので苦手な方はご注意ください。
アニメの専五が可愛すぎて描きたくなってしまいました。
大人五とはまた違った若々しい感じは描いてて新鮮でした。
実は今回が専五を描くのが初めてでした…!
毎週が楽しみですね 4
yosino_sirayuki
DONEムツミの日なのでムツミになろうと誘うカイさんの続き。カイ好感度MAX希佐√5年後くらいの捏造だらけのカイキサ
やっぱり突然始まって突然終わります
お持ち帰り。
『店内でお召し上がりになりますか? それとも……』『あ、持ち帰ります』の簡単なやり取りの後、紙袋で渡されてがさがさ鳴りながらレジに並ぶ列の横を通り過ぎていく。
そんな光景を浮かんだ単語で思い出す。
アルコール臭が充満する空間で、呂律の怪しい男たちが酔いに任せて表情を取り繕うことも忘れながら『おもちかえりぃ、できる?』と歪んだ唇で作り上げるのも、続けて脳内に浮かんだ。
そこに配役してみると、どちらも似合わなかった。
きっと適応の早い彼ならば演じることは容易いのだろう。
でも、似合わない。
だから、お持ち帰りは却下だ。
一人残された室内で、取り留めもなく思い巡らせたのは、未だにこの状況に迷いがあるからだ、と希佐自身もわかっている。
2601『店内でお召し上がりになりますか? それとも……』『あ、持ち帰ります』の簡単なやり取りの後、紙袋で渡されてがさがさ鳴りながらレジに並ぶ列の横を通り過ぎていく。
そんな光景を浮かんだ単語で思い出す。
アルコール臭が充満する空間で、呂律の怪しい男たちが酔いに任せて表情を取り繕うことも忘れながら『おもちかえりぃ、できる?』と歪んだ唇で作り上げるのも、続けて脳内に浮かんだ。
そこに配役してみると、どちらも似合わなかった。
きっと適応の早い彼ならば演じることは容易いのだろう。
でも、似合わない。
だから、お持ち帰りは却下だ。
一人残された室内で、取り留めもなく思い巡らせたのは、未だにこの状況に迷いがあるからだ、と希佐自身もわかっている。
yosino_sirayuki
DONE6月23日、ムツミの日なのでムツミになろうと誘うカイさんが書きたかった。カイ好感度MAX希佐√5年後くらいの捏造だらけのカイキサ
突然始まって突然終わります
窓を叩いていた雨音は、段々と勢いを増していた。
既に一粒一粒のそれは聞き取れずに轟々と絶え間なく連なっている。
3年前の日付が書かれた一枚の紙切れは、空調の風に煽られて時折端を持ち上げている。
材質は軽く、重石代わりに差し込まれた香水の小瓶が無ければ、すぐにでもテーブルの上から落ちてしまうだろう。
けれど、そこに記された文面と“立花希佐”のサインは、人生を変えるほどに重い。
まず驚き、一瞬の喜びを映し出した後に、無理に歪めて作られた冷静さは、今は諦めを色濃くしていた。
この後輩はカイが知る誰よりも強い意志と挫けない夢を抱いていた。
連絡が取れなくなって這うように過ぎた3年。されど3年だ。ユニヴェールで生きた時間と同じだけの長さで、ここまで変わってしまうとは俄かに信じがたかった。
2668既に一粒一粒のそれは聞き取れずに轟々と絶え間なく連なっている。
3年前の日付が書かれた一枚の紙切れは、空調の風に煽られて時折端を持ち上げている。
材質は軽く、重石代わりに差し込まれた香水の小瓶が無ければ、すぐにでもテーブルの上から落ちてしまうだろう。
けれど、そこに記された文面と“立花希佐”のサインは、人生を変えるほどに重い。
まず驚き、一瞬の喜びを映し出した後に、無理に歪めて作られた冷静さは、今は諦めを色濃くしていた。
この後輩はカイが知る誰よりも強い意志と挫けない夢を抱いていた。
連絡が取れなくなって這うように過ぎた3年。されど3年だ。ユニヴェールで生きた時間と同じだけの長さで、ここまで変わってしまうとは俄かに信じがたかった。