ぜくう
❄️氷❄️
DONE※ミゼクウ未満※ダンマカのいわゆる「下ルート」後を激しく捏造しています。
※自己流の設定が飛び出します。
※カップリング的な描写はほぼ皆無です。雰囲気文章です。
砂の塔 ようやくか、とクウラはひとりごちる。
アークとの──実際にはその中枢を担うナーヴ教会との──対話の機会を望み、何年経ったことか。アルムやクヴァルたちの協力で主要施設の構造を頭に叩き込み、警備も掻い潜り、地上に残した仲間と無線で連携しながら、単身乗り込んできた。眼前に立つのは、敵のトップだ。トップであるミゼリコルドに対話を持ちかけてみると、最初こそ泡を食った顔をしていたが、すぐに「まあ、丁度いい機会だな」と零した。あまりにもすんなり要望が通って、クウラは気が抜けそうになった。
「お前のとこのリベリオンが足掻くから、兵の派遣も辞められないんだよ。さっさとこの場でくたばってくれ」
「はあ?」
絶対にお断りだ、という意思を込めてキツくミゼリコルドを睨みつける。眉間に皺が寄っているのが自覚できた。ビキ、という音が血管からしたのは気のせいか。
3896アークとの──実際にはその中枢を担うナーヴ教会との──対話の機会を望み、何年経ったことか。アルムやクヴァルたちの協力で主要施設の構造を頭に叩き込み、警備も掻い潜り、地上に残した仲間と無線で連携しながら、単身乗り込んできた。眼前に立つのは、敵のトップだ。トップであるミゼリコルドに対話を持ちかけてみると、最初こそ泡を食った顔をしていたが、すぐに「まあ、丁度いい機会だな」と零した。あまりにもすんなり要望が通って、クウラは気が抜けそうになった。
「お前のとこのリベリオンが足掻くから、兵の派遣も辞められないんだよ。さっさとこの場でくたばってくれ」
「はあ?」
絶対にお断りだ、という意思を込めてキツくミゼリコルドを睨みつける。眉間に皺が寄っているのが自覚できた。ビキ、という音が血管からしたのは気のせいか。