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    たま

    Elisabethg0328

    DOODLE② 仔犬リが枝拾ってはしゃいだら池に落ちたはなし(ヌヴィリオ)

    注意:なんでも許せる方向け
      :ほぼ現パロ

    普段リはいつもの成犬な彼だけどたまにこうして物理的に仔犬になってしまう、というわんこのリの設定。
    ヌさんはこの世界でも審判官だし人じゃ無い。
    いぬかきのこいぬ「ちょっとそこまで」
     そう言って出て行ったリオセスリが戻らない。
     とはいえ時間でいえばまだほんの一時間ほどしか経っていない。ヌヴィレットの執務机の上には殆ど書類は残って居らず、アフタヌーンティーまでに戻る筈の仔犬が帰らない。とはいえ、こちらもあと一時間ほどあるのだが。
     彼が側にいないのは落ち着かない。いくら普段は成犬でも、今だけは仔犬になっているのだ。心配しても仕方が無いだろう。ゆっくり席を立ち上がり、いつもなら彼が昼寝をしているはずの窓の側を見た。それから窓を開けて、テラスへと出る。
     静かな場所で過ごしたいために、広大な土地を所持しているヌヴィレットの見渡す場所殆どが彼の敷地内だ。適度な運動が出来るようにと広く走り回れる土地で、殆ど人と関わらない自然を選んだ。以前、リオセスリを引き取って暫くした頃に家へ強盗が入った事がある。ヌヴィレットを守るために彼が怪我をしたことで、引っ越すことを決めたのだ。セキュリティーが以前とは比べものにならないくらい今は厳しい。何人たりともこの土地へは勝手に足を踏み入れることができないように手配した。安全な箱庭。他者から見れば檻のようにも見えるかもしれない。故に、使わず貯め込んだ金をこういうときに使うべきでは? とかなりの額を入れて買い取った土地だった。お陰で仕事へ行くには少々遠いが、ヌヴィレットは現状とても満足していた。
    2025

    aokiss2481

    DONEまたまたはなさん【@ faishu_】の素敵イラストを元に、ワンライのネタを絡めつつお話を書かせていただきました🥰💕

    お題:テレビ・悪夢・教会
    イラスト元: https://x.com/faishu_/status/1786231345452380222?s=46&t=YJq-RQJOaYczvhSh3r8wWw
    悪夢はもう飽きた『最近さ、よく夢を見るんだ』

    二人きりの静かなゲストルームに、やっと口を開いた都々丸の言葉はよく響いた。

    遠距離恋愛でフラれた彼女との復縁を果たし、正式にシュピッツと彼女が生涯のパートナーとなる晴れの日。照れ臭そうに報告するシュピッツに祝福の言葉をかけ、彼からの招待を受けたロンと都々丸は二人の結婚式に参列していた。イギリスの格調高い教会で執り行われる結婚式には、かつてBLUEで出会ったシュピッツの生徒たちも参列している。少し前まで懐かしい顔ぶれとの再会に頬を綻ばせていた都々丸の様子がおかしいと感じたのは、厳かな雰囲気の中で交わされた二人の誓いのキスの後のことだ。式を終えて外に出ていく人々の中、心ここに在らずという表情で地面を見つめたまま動かない都々丸の名を呼べば、我に返って弾かれたように顔を上げた都々丸は「ごめん、大丈夫」といつものように笑ってみせた。そんな都々丸の手を引き有無を言わさず連れてきたのは、スタッフに声を掛けて案内された誰もいないゲストルームだ。
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