らんま
kawami_nami
DOODLE90年代のアニメのデフォルメは好きじゃなくて私は描かなかったという話。90年代の、口が顔の輪郭からはみ出るとかのオーバーな漫画表現は好きなんだけど、当時流行ってたアニメの絵は画一的で嫌いで真似して描きたくなかった。
型にはまりすぎて自由度が低くて面白く思えなくてさ。
新しい「らんま1/2」の絵を見て、その特徴が無くなってて私はスッキリしていいなと思った。
ふわもち羊
DOODLEらんまほよんの傘小話雨が降っている。
天気予報が外れた、にわか雨の中。残照はコンビニで買った透明な傘をさして、空を見上げながら帰路についていた。雨に関わる名前の同僚をふと思い出し、糸雨とはこんな感じの雨なのだろうか、などと考えていると、
「にゃあ」
猫の鳴き声が聞こえた。下を見れば、野良猫と、雨宿りしている子供の姿。どこか不安げな顔をして猫と話していた。
「なあ、これいつ止むのかなあ」
「にゃあ」
「てんきよほーだと晴れだっておかあさん言ってたのになあ」
「にゃあ」
「はやくかえらないとおこられちゃう…」
「にゃあ…」
そうか、と思い当たる。この子どもは、傘を持っていないのだ、と。少しずつ強まってきた雨脚は、子どもが濡れて帰るには些か強いかもしれない。どうせおれが持っているのは安物のビニール傘だ、あげてしまっても問題はない。愛着もないことだし。
1023天気予報が外れた、にわか雨の中。残照はコンビニで買った透明な傘をさして、空を見上げながら帰路についていた。雨に関わる名前の同僚をふと思い出し、糸雨とはこんな感じの雨なのだろうか、などと考えていると、
「にゃあ」
猫の鳴き声が聞こえた。下を見れば、野良猫と、雨宿りしている子供の姿。どこか不安げな顔をして猫と話していた。
「なあ、これいつ止むのかなあ」
「にゃあ」
「てんきよほーだと晴れだっておかあさん言ってたのになあ」
「にゃあ」
「はやくかえらないとおこられちゃう…」
「にゃあ…」
そうか、と思い当たる。この子どもは、傘を持っていないのだ、と。少しずつ強まってきた雨脚は、子どもが濡れて帰るには些か強いかもしれない。どうせおれが持っているのは安物のビニール傘だ、あげてしまっても問題はない。愛着もないことだし。