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    エメラ

    雨野(あまの)

    DONEセフレ関係のひふ幻。back numberさんの『エメラルド』という曲から連想し書きました。あの歌詞通りに当てはめただけなので不都合があれば削除するかもしれません。曲のまま甘くないです。

    ひふ幻webオンリーばらゆき2開催おめでとうございます!
    ひふ幻界隈がさらに盛り上がるよう願いながらわたしも書かせていただいてます。
    いつもリアクションありがとうございます。
    嘘つきの行く末 すぅと息を吸い込む。吐き出したタイミングでドアをノック。乾いた音の後に「はい」という声がして、しばらくするとドアが開き、端正な顔の持ち主が姿をあらわした。ホテル独特の匂いが広がるその部屋はエグゼクティブルームだ。一度スイートルームを取ったこともあるが、「落ち着かない」と眉を顰められたためランクを落とした。それでもスタンダードな部屋やラブホテルを選ばないのは彼に対する敬いの気持ちとお互いに名の知れたディビジョンラップバトルの代表者であるがゆえだ。

    「遅くなってすまないね。幻太郎くん」
    「構いませんよ。お仕事ですもの。どうぞ、早く中へ」
     そう促され、廊下を一瞬だけ確認すると早急に部屋へと足を踏み入れた。シティホテルのエグゼクティブクラスとはいえ何処に週刊誌の記者が潜んでいるか分からない。いざとなれば取材のためホテルに行っただけ、と言えば良いのだが〝火のないところに煙は立たない〟理論で面白おかしく騒ぎ立てられるのも不愉快だ。記者というものはそういう奴らなのだ。
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