クロサギ
ゲニー
PAST【現パロ/詐欺師ゾロル】・「クロサギ」ネタのゾロルです
・ドラマ開始嬉しい記念!
・何でも許せる人向け
・再録ですいません
『ふたりサギ』
「お前、ロロノア・ゾロだよな」
場違い、がピタリ来る細身の少年が話しかけてきた。
ここは地下にある小ぢんまりしたバーのカウンター席、の、一番端。
ゾロはひと仕事したあと、ここで飲むのが好きだった。
「……人違いだ」
「おれルフィ! 隣いいか?」
耳がないのだろうか。いやあるようだから難聴かも。勘弁して欲しい、子供は苦手なんだが。
「他にも空いてんだろ。つーか未成年がこんなとこ来ていいのか?」
「あ、失敬だなお前! おれはリッパにオトナだ!」
ガキのように頬を膨らませ、黒髪でラフな格好の自称“立派な大人”が勝手に隣へ座った。
そして、悟る。
恐らく彼は自分がここへ来ることを知っていた。なぜなら彼の言う名の通り、自分はロロノア・ゾロだからだ。
4177「お前、ロロノア・ゾロだよな」
場違い、がピタリ来る細身の少年が話しかけてきた。
ここは地下にある小ぢんまりしたバーのカウンター席、の、一番端。
ゾロはひと仕事したあと、ここで飲むのが好きだった。
「……人違いだ」
「おれルフィ! 隣いいか?」
耳がないのだろうか。いやあるようだから難聴かも。勘弁して欲しい、子供は苦手なんだが。
「他にも空いてんだろ。つーか未成年がこんなとこ来ていいのか?」
「あ、失敬だなお前! おれはリッパにオトナだ!」
ガキのように頬を膨らませ、黒髪でラフな格好の自称“立派な大人”が勝手に隣へ座った。
そして、悟る。
恐らく彼は自分がここへ来ることを知っていた。なぜなら彼の言う名の通り、自分はロロノア・ゾロだからだ。