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    シオン

    g1641018

    DONEクロノとシオンがTRPGシステム『マギカロギア』の魔法使いという設定のパロものです。クロノからシオンへの片想いです。





    補足

    書警:ブックウォッチ。魔法戦のエキスパートで攻撃性能がめちゃくちゃ高い。
    書工:アルチザン。魔導書のメンテナンスをしたり他の魔法使いのサポートが主な役割。
    猟鬼:サイクロプス。悪い魔法使い絶対殺す部署。
    瞳に込めるは何色「頼むよ、クロノ。君にしか頼めないんだ」

     いつもと同じような声で、なんでもないようにシオンはそう言った。



    (…………簡単に言ってくれるぜ)

     この綺麗な瞳をくり抜いて、義眼を嵌める。それを、自分に頼むのか。




     クロノは書工。大法典に所属する彼は魔法使いであり、シオンもそうだ。彼は書警、クロノよりも身分は上だ。

     大法典では「階梯」と「位階」が絶対だ。シオンの位階「書警」は1位、対してクロノの「書工」は3位。同じ階梯である以上、シオンの方が立場が上であり、その命令は絶対だ。

     本当は拒否権なんてない。しかし、シオンはあくまで頼みという形でクロノに話を持ち掛けてきた。

     
    (…………すげえ、嫌だけど)

     シオンの願いを無碍にもしたくない。迷いながらも、クロノは了承の返事を返した。少しだけ時間をくれとも。
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    ndh331

    PROGRESSコシオンリーの原稿の書き出し!(内容は変わる可能性があります)
    アリオクの手紙あなたがメギドラル遠征から帰ると、自室の机の上にアリオクからの手紙と分厚い紙の束を発見した。紙の束は素材も大きさもばらつきがあり、紙紐で縛られている。あなたはまずアリオクの封筒を開き、シンプルな便せんに目を通す。彼女らしい丁寧な時候の挨拶の後に、このようなことが書かれていた。

    「この紙束はコシチェイの残した手記です。カラダンダと取引をした際に、所在を教えてもらったもの…それはなんてことはない。ただ理術研究院の本棚に無造作に突っ込まれていた紙の束でした。それに私も、探索を手伝ってくれたネルガルやネビロスも一切価値を見出せなかったのです。なぜだかわかりますか?…その手記のほとんどがヴァイガルドの文字で書かれていたからです。私はこれを持ち帰り、アジトでフォラスという学者の追放メギドに手伝ってもらい解読しました。とはいえ、ヴァイガルド文字はあなたには難なく読めることでしょう。逆にメギドラル文字で書かれた部分はやはりフォラスの力を借りて翻訳しています。彼は好奇心旺盛ですが思慮深く、手記の内容も口外しないと約束してくださいました。いつかネルガルのようによき友人になれると思います。
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