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    ナイフ

    住めば都

    DONEあくねこ、ハナマル夢。ホーム会話ネタバレあり
    ハナマルと桃を半分こして食べる話です

    最後のところ、本当は、守りたい存在として重なるのに、向かう思いは子どもたちへのものとは少し違っていて、恋の芽吹きというか自覚というか、そういう感じにしたかったんですが、気づいたハナマルがその感情をどう扱のか、蓋をして見ないフリをするのか、大事に育てていくのか、私の中で解釈が殴りあって結論が出ませんでした……
    重ねて、分け合って 街で所用を済ませ屋敷に戻ったハナマルは、玄関でユーハンに呼び止められてぎくりと肩を揺らした。
     もっとも、なにか叱られるようなことをしでかした覚えがあるわけではなかった。今日はきちんと言いつけられた用件を果たしてきたし、賭場へ寄り道もしていない。
     だからこれは、条件反射のようなものだ。ハナマルは普段、同じ部屋で暮らすこの真面目な青年から、小言をもらってばかりいるので。
    「な、なんだよユーハン。今日はまだ、なにもしてねえぞ」
    「……これからなにかしでかすような物言いはやめてください。小言を言うために呼び止めたわけではないですよ」
    「あれ、そうなのか?」
     なにを言われるのかと構えていたハナマルは、ユーハンの応えに拍子抜けして首を傾げた。ユーハンは大仰にため息をつく。
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    夢斗(ゆりいか)

    DONE🦑/タイトルが決まらないけど書き上げてどっかに載せるまで寝られないフェーズに入っちゃったので投稿します!!!(やけくそ) ※23/07/31改題、加筆修正
    Irreversible バンカラ街に変わらず広がる澄んだ青空と照りつける日差しを、今日ばかりは恨めしく思いながらユズキは足を引きずるように帰宅した。
     思い返せば朝起きたときから何となく体全体が重いような感覚はあったのに、気のせいだろうとスルーしてバイトに向かったのが良くなかった。体調を崩すことが滅多にないので完全に油断していた。初めは問題なくクリアできたもののクマサンポイントが1200に到達する頃にははっきりと熱っぽさを感じ、クマサンに相談して昼前でバイトを引き上げることになた。
     街の空間を埋め尽くすように並ぶマンションの一画にユズキの部屋はある。愛用しているバンカラコロンを脱ぎ捨て、窓際にたたまれた布団を広げてすぐに飛び込む。狭いワンルームには、三年ほど続けているバイトの報酬ギアが詰め込まれたクローゼットの他は最低限のものしか置いていない。自炊はしないのでキッチンはきれいなままで、小さな冷蔵庫に入っているのは賞味期限の切れた調味料と飲み物くらいだ。
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