バニーの日　家に帰ると、ルチアーノが待ち構えていた。僕が部屋に入ってきたと分かると、ゆっくりとソファから立ち上がる。いかにも怪しい笑みを浮かべると、僕の前まで歩み寄ってきた。
「お帰り。待ってたよ」
「ただいま。……どうかしたの？」
　嫌な予感を感じながらも、僕は帰宅の挨拶を返した。彼の方から出迎えてくれたのだから、無視するわけにはいかないだろう。それは彼も分かってるようで、勝ち誇ったように口角を上げた。正面から僕を見上げると、嬉しそうな声で用件を告げる。
「今日は、君にプレゼントを用意したんだ。とっておきの品だから、喜んでくれると思うぜ」
「プレゼント？」
　彼の態度とは対照的に、僕は眉を歪めてしまう。ルチアーノが持ち込むプレゼントは、大抵がろくなものではなかったのだ。僕を辱しめるためのアイテムだったり、罰ゲームの道具なのである。浮かび上がった嫌な予感は、すぐに確信へと変わった。

バニーの日 📺🦌🦌『確かに言いましたよ。私にそんな下劣な格好をさせたいならまずお前が着てみせろと』
📺「そうだろう。確かに聞いたし言質を取って録音もした」
🦌『だからって何の抵抗もなく着るだなんて思わないじゃないですか。お前、上級悪魔としての地位やプライドに面子、CEOとしての立場や威厳は何処にやったんだ？』
📺「お前のバニー姿が見れるならそんなもの塵芥だ」
🦌『救いようのない大馬鹿者ですね』
📺️「馬鹿でもマヌケでもいい。お前のバニー姿を見られるなら」
🦌『最早気色悪いを通り越して恐怖すら感じますよ。だいたい、1つ聞きたいんですが…』
📺️「何だ？お前の衣装は私と色違いだぞ」
🦌『そんな事を聞きたいわけないでしょう、ポンコツテレビ。何故、その衣装は手足が覆われていて胴体部分の布が無いんです？』