ヒナ
肝缶ω
DONEドラちゃんはヒナちゃんのこと、完全に「私の」ムーブしてるだろ!ってとこが好きなんですが、実際血とかもらってなさそうだよな。と思って書いたドラヒナ(未満)です。フライングですが、ヒナちゃんお誕生日おめでとう!!
強く美しい私のハムスター(さぁ、そろそろやってくる頃だ)
トンチキ吸血鬼が騒ぐにはまだ最繁時とは言えない時間帯。言わば、吸血鬼にとってもそれを取り締まる吸対や退治人にとってもウォーミングアップタイム。いつものように、外はサックリ、中はしっとりと焼き上がった極上のクッキーが並ぶ皿が二枚。そのうち一枚を使い魔であるジョンの前に置いたドラルクの予想通り、勢い良く床板に擬態した出入り口が開く。床下から赤毛の少女が期待に満ちた顔で飛び出してきた。
「クッキーの匂い!!…ではなく、ドラルク!監視に来たぞ!」
「いらっしゃいヒナイチ君。用意してあるよ。」
もうとうの昔に、その体裁は意味をなさなくなっているはずだ。
と、ドラルクは部屋中の甘いバターと砂糖の匂いを押しやる地下の空気に、何やらひどく…美味そうな香りが微かに混ざるのに気が付いた。見ると、床板を持ち上げる彼女の右手首。制服下のブラウスから医療用パッドが微かに覗いている。
3686トンチキ吸血鬼が騒ぐにはまだ最繁時とは言えない時間帯。言わば、吸血鬼にとってもそれを取り締まる吸対や退治人にとってもウォーミングアップタイム。いつものように、外はサックリ、中はしっとりと焼き上がった極上のクッキーが並ぶ皿が二枚。そのうち一枚を使い魔であるジョンの前に置いたドラルクの予想通り、勢い良く床板に擬態した出入り口が開く。床下から赤毛の少女が期待に満ちた顔で飛び出してきた。
「クッキーの匂い!!…ではなく、ドラルク!監視に来たぞ!」
「いらっしゃいヒナイチ君。用意してあるよ。」
もうとうの昔に、その体裁は意味をなさなくなっているはずだ。
と、ドラルクは部屋中の甘いバターと砂糖の匂いを押しやる地下の空気に、何やらひどく…美味そうな香りが微かに混ざるのに気が付いた。見ると、床板を持ち上げる彼女の右手首。制服下のブラウスから医療用パッドが微かに覗いている。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。TF主くんが思い付きでひな人形を飾る話。ただ喋っているだけのテキストです。ひな人形 スーパーに足を踏み入れると、見慣れないコーナーが視界に入った。赤い布のかけられた台の上に、似たような形のお菓子の袋が並んでいるのだ。隣にはジュースのペットボトルも置かれている。奇妙なのは、その全てがピンク色のラベルに彩られていることだった。
少し上に視線を向けて、僕はようやくそのコーナーの意図を理解した。そこには、大きなポップで『ひなまつり』の文字が踊っていたのだ。よく見ると、並んだお菓子のパッケージにも、お内裏様とお雛様のイラストが並んでいる。隣に並ぶペットボトルは、桃のジュースで統一されていた。
そういえば、今週末は桃の節句、俗に言うひなまつりだ。自分の生活と縁が無かったから、すっかり忘れてしまっていた。兄弟姉妹がいなかった僕の実家では、ひなまつりのひの字も出なかったのだ。姉や妹のいる友達の家に遊びに行った時に、ひな人形を見たことがある程度だった。
3159少し上に視線を向けて、僕はようやくそのコーナーの意図を理解した。そこには、大きなポップで『ひなまつり』の文字が踊っていたのだ。よく見ると、並んだお菓子のパッケージにも、お内裏様とお雛様のイラストが並んでいる。隣に並ぶペットボトルは、桃のジュースで統一されていた。
そういえば、今週末は桃の節句、俗に言うひなまつりだ。自分の生活と縁が無かったから、すっかり忘れてしまっていた。兄弟姉妹がいなかった僕の実家では、ひなまつりのひの字も出なかったのだ。姉や妹のいる友達の家に遊びに行った時に、ひな人形を見たことがある程度だった。
ひなげし
DONE自鬼小説。狂ヒナで書かせて頂きました。狂蠱様とヒナギクの出会いから、合わせ技(混成血鬼術)が生まれるまでのお話。
※前半、魘夢さん出てきます。後半、狂ヒナでかなり触れていますのでご注意下さい。
自鬼小説『重なり』 いつか崩れていくとしても、重なり合う、僅かに開いた隙間から。
「ねえ」
いつもの声が聞こえて振り返る。
私は相変わらず霊園で出会した餌を苗床にして、のらりくらり喰い繋いでいた。自分の狩場でも無い癖に。
「あら、魘夢さん。私の元にいらっしゃるという事は、御身体が寂しいのかしら?」
「…………お前は本当に頭の中がお花畑で愚かだねぇ。違うよ。今日はお願いがあって此処に来たんだ」
普段ならば、特訓と称して媾い合う頃だ。
私は他の鬼とは少し事情が違っている。鬼の長であり全ての始まり、“あの方”から直々に血を戴いてはいない。“あの方”の寵を受ける鬼は特別に配下を作る事を許されており、配下にされた者は術や容貌、仕草や考え方に至るまで主であるその鬼に与えられる事となる。上弦の鬼であれば自身の血を一時的に“あの方”の血へと昇華出来るが、それ以外の階級の低い鬼は不可能な為、人間に直接そのまま流し込むのだ。それは言ってしまえば、“あの方”の血が極端に薄く支配される範囲もごく僅か、それ故に主である鬼は配下に対して自身の嗜好を一定量植え付ける事が出来る。但し、鬼としての力も脆弱だから各々特訓が必要なのである。
6894「ねえ」
いつもの声が聞こえて振り返る。
私は相変わらず霊園で出会した餌を苗床にして、のらりくらり喰い繋いでいた。自分の狩場でも無い癖に。
「あら、魘夢さん。私の元にいらっしゃるという事は、御身体が寂しいのかしら?」
「…………お前は本当に頭の中がお花畑で愚かだねぇ。違うよ。今日はお願いがあって此処に来たんだ」
普段ならば、特訓と称して媾い合う頃だ。
私は他の鬼とは少し事情が違っている。鬼の長であり全ての始まり、“あの方”から直々に血を戴いてはいない。“あの方”の寵を受ける鬼は特別に配下を作る事を許されており、配下にされた者は術や容貌、仕草や考え方に至るまで主であるその鬼に与えられる事となる。上弦の鬼であれば自身の血を一時的に“あの方”の血へと昇華出来るが、それ以外の階級の低い鬼は不可能な為、人間に直接そのまま流し込むのだ。それは言ってしまえば、“あの方”の血が極端に薄く支配される範囲もごく僅か、それ故に主である鬼は配下に対して自身の嗜好を一定量植え付ける事が出来る。但し、鬼としての力も脆弱だから各々特訓が必要なのである。
あぢ🙇♀️
PROGRESS蕩桃シリーズ「ひなどりの宿」の続きです。"桃"の媚薬で大魔宮で性奴隷にされていた先生(31歳)が食事の代わりにハド様のチューで精気を分けてもらいながら魔界で過ごしていたら、弟子達が会いに来たお話。
これはR指定ありませんが、嘔吐シーンありますのでお気をつけください。
大量の捏造設定があります!登場人物の口調おかしかったらすみません…🙇♀️
後編(ぬるいR18)は後夜祭開催中に展示してしまいたい…とは思っています。
前編もあとで大幅に直したい…広い心で見てくれたら嬉しいですっ!
でも良かったらスタンプポチポチ押してやってください。後半頑張る気力になるのでっ!
もものあまま(前編)-----
「うーっ、びっしょ濡れだぜっ!」
「外はずっと土砂降りだもんね」
「ピピィ…ックピュン!」
「わっ!ゴメちゃん大丈夫?」
「先生ぇー!服さぁ、中庭で干していいー?」
灰色まじりの雲を天井にした精霊の遺跡に、突如賑やかに訪れた来訪者。アバンは髪を拭くための布を持って、バタバタと中庭へ飛び出した。
「魔界の雨は酸度が強いですから、地上の線維はすぐ傷んじゃいますよ〜!さぁ、野菜のついでにお洗濯しちゃいますから、早く脱いで脱いで!」
担いだ作物の束をドサドサと中庭に降ろし、素直にその場で脱ぎ出す竜の騎士の子と大魔道士の弟子。誇らしげに作物の上を飛び回る、ゴールデンメタルスライム。
簡素な布地に細い帯を縫い付け、エプロンとして腰に巻いていたアバンは「豊作ですねぇ」と満足げに呟き、その柔和な声色のまま、その後方に立っている元不死騎団長へと視線を向ける。
5828「うーっ、びっしょ濡れだぜっ!」
「外はずっと土砂降りだもんね」
「ピピィ…ックピュン!」
「わっ!ゴメちゃん大丈夫?」
「先生ぇー!服さぁ、中庭で干していいー?」
灰色まじりの雲を天井にした精霊の遺跡に、突如賑やかに訪れた来訪者。アバンは髪を拭くための布を持って、バタバタと中庭へ飛び出した。
「魔界の雨は酸度が強いですから、地上の線維はすぐ傷んじゃいますよ〜!さぁ、野菜のついでにお洗濯しちゃいますから、早く脱いで脱いで!」
担いだ作物の束をドサドサと中庭に降ろし、素直にその場で脱ぎ出す竜の騎士の子と大魔道士の弟子。誇らしげに作物の上を飛び回る、ゴールデンメタルスライム。
簡素な布地に細い帯を縫い付け、エプロンとして腰に巻いていたアバンは「豊作ですねぇ」と満足げに呟き、その柔和な声色のまま、その後方に立っている元不死騎団長へと視線を向ける。
spring10152
DONEひなたに彼氏の肉を食わせる静さんの話幸福な食卓私はルームシェアをしているひなたの為に毎日食事の用意をする。それが私達の役割分担だったから。私は正直料理の腕には自信がある。毎日一汁三菜、ほかほかと湯気を立てる温かい食事を、愛を込めて用意していた。そう私は彼女の愛していた。
私が彼女の愛していたというのは、友愛や親愛ではない。恋愛感情だ。私は彼女が欲しいと思っているし、彼女が他人と話していれば嫉妬する。正真正銘欲を持って愛していた。
けれど彼女が同性愛者でない事は分かっていたし、私はこのルームシェア生活が続きさえすればそれで良かった。想いを伝えるつもりなどなかった。あの日までは。
彼女が男の恋人を作ってきたのだ。今まで恋愛にはあまり興味が無い、彼氏はいらないと言っていた彼女が。私の見知らぬ男の隣で幸せそうに笑っていたのだ。許し難かった。そんな男の何がいいのだ。背なら私だってひなたよりも高いし、性格だって女の子に好かれやすい。顔だって悪くないはずだ。私の方がひなたの事を何でも知っていて気遣いができて最高の恋人になれる筈なのに。それなのに、あいつは男というだけで私からその座を奪い取ったのだ。
1581私が彼女の愛していたというのは、友愛や親愛ではない。恋愛感情だ。私は彼女が欲しいと思っているし、彼女が他人と話していれば嫉妬する。正真正銘欲を持って愛していた。
けれど彼女が同性愛者でない事は分かっていたし、私はこのルームシェア生活が続きさえすればそれで良かった。想いを伝えるつもりなどなかった。あの日までは。
彼女が男の恋人を作ってきたのだ。今まで恋愛にはあまり興味が無い、彼氏はいらないと言っていた彼女が。私の見知らぬ男の隣で幸せそうに笑っていたのだ。許し難かった。そんな男の何がいいのだ。背なら私だってひなたよりも高いし、性格だって女の子に好かれやすい。顔だって悪くないはずだ。私の方がひなたの事を何でも知っていて気遣いができて最高の恋人になれる筈なのに。それなのに、あいつは男というだけで私からその座を奪い取ったのだ。
ui_niji
DONE23/09/02開催の男女カプwebオンリーにて展示させていただいたタケヒナ漫画です🍀・最終回後の結婚してるタケヒナが愛を深める?お話(相談役としてマiイiキーと千i冬も出てきます) 12
may_2ba
DONEれい誕-----
れいくんお誕生日おめでとうございます!
ひなくんルートのれいくんの、大切なひとの幸せを願うひたむきな強さが個人的にたいへん好きで、れいさん…の気持ちがブワッとくることが間々あります。(なので呼び方が未だにフワフワしている)
もちろん正史でちゃんさんと幸せになる未来も見守ってゆきたいこと限りなしではあるのですが、やっぱりあのシーンを見た時の「ああ、この子はこういうふうにひとを好きになれる子なんだな、すてきだな」っていう感情が忘れられない脚本家です
今年もどうかすこやかで!
u_tm_275
PAST【再会、そして、】過去作サルベージ。
月。/春ひな
再会、そして、『待ってて、くれませんか』
俺の服の裾をぎゅっと握りしめながらそう言ったきみの顔が、ずっと忘れられない。
とても真剣な、でも、今にも泣き出しそうな表情で。
そんな顔をされて、否と言えるはずもなくて。
『……分かった』
俺は、ただ受け入れてきみを手放すしかなかった。
あれから、何年経っただろう。
きみの言葉を信じて、俺はずっと待ち続けたよ。
今日、この日を。
約束の場所は、思い出の公園。
きみは、本当に来てくれるのかな。
◇
数年前、私を好きだと言ってくれる人がいました。
私の大好きな人でした。
とてもとても嬉しくて、だからこそ、離れなければならないと思って。
『待ってて、くれませんか』
私には夢があって、それを叶えるためには、その人と離れるしかなくて。
929俺の服の裾をぎゅっと握りしめながらそう言ったきみの顔が、ずっと忘れられない。
とても真剣な、でも、今にも泣き出しそうな表情で。
そんな顔をされて、否と言えるはずもなくて。
『……分かった』
俺は、ただ受け入れてきみを手放すしかなかった。
あれから、何年経っただろう。
きみの言葉を信じて、俺はずっと待ち続けたよ。
今日、この日を。
約束の場所は、思い出の公園。
きみは、本当に来てくれるのかな。
◇
数年前、私を好きだと言ってくれる人がいました。
私の大好きな人でした。
とてもとても嬉しくて、だからこそ、離れなければならないと思って。
『待ってて、くれませんか』
私には夢があって、それを叶えるためには、その人と離れるしかなくて。
mitanokawaka
DOODLEあるおとこやもめぺんぎんの独白②この流れ星みたいな子をけいろーんに引き渡したとき聞いた話だが、以前俺が魚を分けてやったことがあるらしい。覚えがない。鳥違いじゃないだろうか。
まあたしかに押し寄せるハラペコヒナの大群の中に入って魚を与えていると誰が誰だが分からなくなってくることがある。その中に紛れていたんだろうな。
俺にとってはその程度のことなのに、このヒナペンギンは大層恩を感じたらしい。あっそ。 2