ビエネッタ
kitanomado
DONE夏の朝の寝苦しいきょさと。さとみくん自分ではダッツとかびえねったとかちょっといいアイスは買わなくてきょうじが買ってきた時のお楽しみにしてると思うよ。
8月の聖域汗が額に伝う感覚で目が覚めた。ぼやけた視界に映るのは古めかしい天井と、それによく似合う照明。実家の和室にも同じようなんあったな、ああいう四角い形の、と寝起きのまだ不明瞭な頭で思い出す。照明は豆電球のオレンジ色の光が小さく灯いたまま。
薄いカーテン越しに、この季節特有の容赦ない日差しが透けて見えた。窓の外からは蝉の鳴き声が聞こえる。朝っぱらから元気やなあとその喧しい声にげんなりする。
タイマーにしていたエアコンはとっくに切れていて、じっとりとした暑さが四畳半の室内に籠っていた。裸で眠っていたせいで汗は肌に残り、自分の肌と肌がぺたりとはりつく。止めどなく吹き出す汗は肌の上を流れていった。
サウナ入っとるみたいやな、と思う。一晩分の汗を吸い込んだ布団はしっとりと湿っている。シーツ洗って布団も干そか。この天気ならあっちゅうまに乾くやろな。額から流れる汗を手のひらで拭いながら考える。
4143薄いカーテン越しに、この季節特有の容赦ない日差しが透けて見えた。窓の外からは蝉の鳴き声が聞こえる。朝っぱらから元気やなあとその喧しい声にげんなりする。
タイマーにしていたエアコンはとっくに切れていて、じっとりとした暑さが四畳半の室内に籠っていた。裸で眠っていたせいで汗は肌に残り、自分の肌と肌がぺたりとはりつく。止めどなく吹き出す汗は肌の上を流れていった。
サウナ入っとるみたいやな、と思う。一晩分の汗を吸い込んだ布団はしっとりと湿っている。シーツ洗って布団も干そか。この天気ならあっちゅうまに乾くやろな。額から流れる汗を手のひらで拭いながら考える。