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    予定調和

    ParAI_t

    DONE予定調和の再構築に失敗しました / クロアス

    久しぶりにラーリマ読み返してやっぱいいな、となりつつも当時乱された情緒の責任を黒魔道士長に取っていただきました←
    あのあと、このくらいズドベシャアってすっ転んでてほしいというか、魂エピソード実装はよ。
    クロアスだけどアステルちゃんは名前しか出てこないというか、地味に名前も出てきてないなこれ。
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     次の書類を取ろうと伸ばした手が机の上を滑る。何度目か数えるのも馬鹿馬鹿しいほどの空振りに眉間のシワを深めたところで、執務室の扉がノックされた。


    「……入りたまえ」
    「失礼しまーす」


     この部屋を訪れる数少ない者のうち、扉の向こうから現れた顔が最近知ったものではないことにクロービスはほうと息をつく。廊下の静けさから見当はついていたが、解答を見るまで気は抜けなかった。


    「魔法薬の報告資料を持ってきました。順調に行き渡っているようですねー」
    「では、これで一段落だな」


     あの後、ステラミーラで採取できた素材により作成した魔法薬は、配下の魔道士により村へと届け終わっている。ひとまず予定した人数に投与が終わった事を示す書類に、クロービスは眉間のシワを幾分和らげた。経過観察は必要だが、早目に対処が出来たのは喜ばしいことである。この分であれば病の流行が終息する日も近いだろう。あの木から葉を託されて本当に良 1878