伊達真
ゆりお
DONEお題「伊達真司」伊達と水澄/灼カバ キッチンからは油が跳ねる音と、香ばしい匂いが届いている。湯気のせいで部屋はますます蒸し暑く、クーラーをフル回転させても汗が止まらなかった。
「もうすぐできるぞ」
「オッケー」
伊達の声にこたえると、水澄はテーブルの上のものを端に寄せ、表面を軽くティッシュで拭いた。目についたリモコンを手に取ると、何気なくテレビをつける。
瞬間、軽やかなブラスバンドと歓声が響いた。晴れ渡った青空、眩しいほどに照らされた芝生。一瞬、何かわからず水澄はぽかんとテレビを見つめた。画面が切り替わって、グラウンドの土を削るようにランナーが一塁に滑り込む。
水澄は慌ててチャンネルを回すボタンを連打した。画面がチカチカと入れ替わり、最終的にお昼のニュースが流れる。
1296「もうすぐできるぞ」
「オッケー」
伊達の声にこたえると、水澄はテーブルの上のものを端に寄せ、表面を軽くティッシュで拭いた。目についたリモコンを手に取ると、何気なくテレビをつける。
瞬間、軽やかなブラスバンドと歓声が響いた。晴れ渡った青空、眩しいほどに照らされた芝生。一瞬、何かわからず水澄はぽかんとテレビを見つめた。画面が切り替わって、グラウンドの土を削るようにランナーが一塁に滑り込む。
水澄は慌ててチャンネルを回すボタンを連打した。画面がチカチカと入れ替わり、最終的にお昼のニュースが流れる。