十字キー
MM_MMTSU
MOURNING十字キー上、Bボタン、selectボタンを同時押し次の僕たちに期待 「ねえ、秘密の話なんだけど」
耳元でこそこそと呟くレッドの瞳はきれいに輝いている。子供ながらに、その瞳にはポケモンバトルを楽しむ幼馴染兼ライバルに向けるような感情じゃないものが潜んでるのが分かった。
「ついてきてよ」
それだけ言って手を引かれる。
歩きなれた草むらを駆ける。この先は何もないただの湖のはず。なのに、やけに体が熱くなってくる。これって俺の体が熱いのか、それとも空気が暑いのか。
やがて見慣れた湖畔を望む地面に立った時に、ようやく暑さの根本が目に入る。
湖の真ん中が、ぽっかりと空いている。中心部は真っ黒で見えない。ただ、湯気のようなものが辺りを覆っているのが見えた。
本能的に体が震えるのと同時に隣のレッドに抱き締められる。少しだけ暑苦しいとも思ったけど、何かに捕まってなきゃ、情けないけれども怖くってレッドの体をぎゅうぎゅうに抱き締めた。
1036耳元でこそこそと呟くレッドの瞳はきれいに輝いている。子供ながらに、その瞳にはポケモンバトルを楽しむ幼馴染兼ライバルに向けるような感情じゃないものが潜んでるのが分かった。
「ついてきてよ」
それだけ言って手を引かれる。
歩きなれた草むらを駆ける。この先は何もないただの湖のはず。なのに、やけに体が熱くなってくる。これって俺の体が熱いのか、それとも空気が暑いのか。
やがて見慣れた湖畔を望む地面に立った時に、ようやく暑さの根本が目に入る。
湖の真ん中が、ぽっかりと空いている。中心部は真っ黒で見えない。ただ、湯気のようなものが辺りを覆っているのが見えた。
本能的に体が震えるのと同時に隣のレッドに抱き締められる。少しだけ暑苦しいとも思ったけど、何かに捕まってなきゃ、情けないけれども怖くってレッドの体をぎゅうぎゅうに抱き締めた。