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    iaiahstia

    DOODLE以前書いた象牙軸の囚画小説、まぁまぁ長いです。13000字くらいある拷問レベルの代物なのでお気をつけて。
    ※普段字書かないので本当の駄文
    ※自己解釈MAX(これが一番酷い)
    ※暴力表現あり
    ※友情出演で荘園の仲間喋る

    ↑上記大丈夫&何か地雷踏んでも文句言わない方のみお読みください
     橙色が窓から漏れる教室の一角。数々の彫刻や絵画が飾られているその部屋で、一人の少年がイーゼルに向かって項垂れるように佇んでいた。
    エドガーはキャンバスに向かって、勢い良くパレットナイフを突き立てる。キャンバスには幼い少女の白い顔が陰鬱とした雰囲気で描かれており、顔面に複数の穴と傷が刻まれていた。
    「エラ…」
    部屋に響いた声は、死んだキャンバスにしか届くことはなかった。





    生きている人間の顔が描けない。

    それに気づいたのはいつだったか。活気づいたグラウンドを見ながら、僕は教室の端で一人ぼんやりと考えていた。
     エドガーには一人の妹がいた。名はエラ・ワルデン。2歳年下の可愛らしく病弱な彼女は、エドガーの大切な、最愛の妹だった。エドガーが10歳のある夏の日、人生の転機はその日だった。エラが父親との待ち合わせだったエドガーのアトリエで一人窒息死していたのだ。その日は蒸し暑く、換気のための窓や隙間のない密閉空間で幼い妹は危険を判断できず、家族を待って孤独に死んだのだ。
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    YunanoRose

    PAST過去に書いて友達に見せたグリウル待ち合わせ短編。唐突に始まり唐突に終わる山なし落ちなし意味なし。
    待ち合わせ「待ち合わせをしてみたい。」
    隣で本を読む相手から突如として告げられた言葉。本当に唐突過ぎて一瞬何を言われたのかわからなかった。同じ部屋に住んでるのだから待ち合わせも何もなくねぇか?と首を傾げる。
    「この本に書いてあった。でぇとには待ち合わせが必須なのだろう?そして相手を待つ間の気持ちは何にも変え難いものだと。そしてお前は俺に人間らしくなってきたと言った。ならば今ならその気持ちが分かるんじゃないかと思ってな。」
    淡々と告げる相手の気持ちが分からんでもない。確かにこいつは今まで感情が人一倍抜け落ちている感覚はあった。ましてや自分から何かをしたいなど言うこともなかった。そんな彼からの欲求だ。彼氏としては叶えてやりたいという気持ちもある。うーんと考え思いついたのは部屋を出る時間を30分程ずらして現世に行くって言うのはどうかということ。流石に感情に疎い相手でも30分も待てば何かわかるんじゃねぇか。そう提案してみると嬉々として頷かれた。ならば早速と計画を立て明日決行することにした。そしてどうせなら何かプレゼントしてぇなぁ。その方が喜ぶかもしれねぇし。そう考えながら翌日を迎えた。
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