アズライトが滲む＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



「というわけだ。スケッチをしている間は、周囲を見ていてくれないだろうか」
「…………」
「頼んだぞ」

　こちらが唖然としているのにも気に留めず、喜多川は持参したそれにさらさらと鉛筆を走らせ始めた。おい、承諾した覚えはないぞ。
　しかしそんな悪態をつくのもなんだか面倒で、明智は深いため息をつきながら一応は武器を構えた。ここで無防備な彼を置いて帰ってもいいのかもしれないが、戦力として数に加えるようになった以上は、失うわけにはいかない。これは合理的判断だ──そう自分に言い聞かせる。

「フフ……素晴らしい……！やはりこの世界は着想の宝庫だ……この禍々しい曲線美……！」

　……やはり帰ってもいいだろうか。

蛤？只是出生在不貧也不富的普通農家小孩，個性溫順乖巧辦事可靠有效率，對長輩孝順恭謹有禮貌，待晚輩也親切友好堪稱完美青年，平常替家裡趕趕牛羊上街做做生意，本可以平凡且樸實活著⋯⋯


卻因愛人的背叛被視為異端，朴成淏坐上了給龍獻祭的搖晃馬車。




位於山谷間的小國度，四周圍繞著層巒疊嶂的連綿山脈。自千古以來流傳北方最高峰後頭的瓦隆谷居住著惡龍，牠兇猛殘暴、嗜殺成性，會用那銳利的尖齒劃破獵物的咽喉，放血致死後再生吞下肚。人們世世代代被叮囑絕不能離開這座城，欲冒險翻越山嶺只會有兩條路：不是墜海便是進龍腹。


人類贏不了龍嗎？也不是並無先例挑戰過牠。數百年前，王國率領千軍一路向北，聲勢浩大。英勇的騎士們對龍的知曉是無，有的僅是愛國的一片忠心，卻將靈魂留在了陌生的異域，永世皆未能落葉歸根。天罰一般，同年王國面臨了前所未有的饑荒及乾旱。從那時開始，王國不斷向瓦隆谷送上「祭品」。主張唯有惡才能制惡，把罪犯、巫女、異教徒通通丟進谷裡，深信只要有食物吃，巨龍就不會來侵犯肆虐人類的領土。