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    合同

    調@大人向け他

    INFO3月16日東京開催のHARUCOMIC CITY 34にて、『その健やかなるときも』(小説合同誌)を頒布いたします。
    執筆者は以下、
    ORION 夜明さん
    BellaDonna Doll 高階さん
    くじら書房 えすさん
    白妙舎 調
    新婚をテーマに四季をそれぞれが担当し、それぞれの塚不二を綴っています。
    こちらは調担当の秋「I know」冒頭のサンプルです。
    『その健やかなるときも』「I know」より抜粋   一


     夜のふもとともまた違う、薄闇に手塚は立っていた。視界はうっすらすみ色で、その暗がりのどこかから、まっかだな、と歌声がした。誰のものともしれない声が繰り返す。まっかだな、まっかだな――……。
     小学校で、秋になるとよく歌わされた童謡だ。そうだ、俺にはこの歌がよく分からなかった――。手塚は今さらそんなことを思い出す。もう十何年、いや、何十年は前の話だ。
     幼い疑問が闇の中、無音で首をかしげている。あちこち真っ赤で、きみとぼくもほっぺたが赤くて、だからどうしたというのだろう。紅葉こうよう、夕日、秋なら当たり前のことだ。
     綺麗な秋をきみと過ごせてしあわせなのだと困ったように笑ったのは、何年生の教師だったか。音楽を習った教師は多くない。その内の誰かであるのだろうが、顔はそれこそ闇のようにぽっかりと暗い口を開けていた。ぎこちなく笑みを作った唇が、はくはく動いて手塚に言う。手塚くんには、むずかしいかな――?
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    AMAU

    MEMO合同誌用に考えたプロット話です。漫画に…出来るといいなあ…
    登場キャラが既に別創作キャラの転生ネタを交えているんですが、特に知らなくても問題ないやつですが、ちょっと興味持ったなって人は(https://poipiku.com/6210169/7516602.html)の最期らへんを観て頂ければ…
    とある人魚姫の末路【賢者様と小さな魔女 登場人物】
    ルーナ:勤勉な気難しい10歳の大人びた少女。村人を助けようとした結果、魔女扱いされ処刑されそうになっていた所を、巡りあわせで賢者様と呼ばれている男の基に引き取られる。賢者様の助手のような存在だと本人は思っている。賢者様は飄々としていていけ好かないが、内心無自覚で好いている。

    ステラ:ルーナの双子の妹。もとは病弱だったが、賢者様の基で療養するうちに今はすっかり元気になり本来の活発な性格が垣間見える。将来的にルーナと賢者様がくっつけばいいと思っている。

    賢者様:違法の医者というか薬屋のようなもの。怪しい裏通りに店を構えているが、本人は飄々と表通りの街をよくだらだらと歩いているし素性をとくに隠していないため、周囲から受け入れられている。医学的に証明されないような魔法のような薬を処方するため「賢者(魔法使い)様」と呼ばれている。見た目はぼさぼさの長髪の小綺麗な顔の青年だが、本名も実年齢も不明。薬を売るのは、金銭ではなく、「薬を得て叶えたい願いとその経緯を聞いた後、面白そうだなと思った相手」にのみ話の対価として渡すという変わった薬屋。
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