化けて出てきてあげるやさしさ使者の姿をした死者
　普段通りアジト内で仕事をしていたら、壁から声が聞こえた。幻聴だろうと思って無視していたら、壁から突然手が生えてきたのが見えた。は？
「よ！」
「うわ？！」
　驚いて尻もちをついてしまった。けっこう痛い。壁の手はそのままどんどん伸びていき、全身が出てきた。よく見る面倒くさいやつ、宮前だった。しかもなんか羽のようなものを生やして頭上に輪っかを浮かべていた。そう、例えば天使みたいな。何故？　どうして壁から生えてきた？　ついに人間をやめたのか。
「やぁ^^」
「は……？」
「なんかね、死んだわ」
「は？？」
　こいつはいきなり何を言い出すんだ。もうわけがわからない。死んだから壁を貫通できるし天使にもなるのか。どういうことだ？

宮前と鷺沼鷺沼のこともっとちゃんと考えるためには宮前のこと振り返っていかなきゃなんだよな

鷺沼は集団行動が苦手、あと朝に弱い
宮前もたぶんそう、ただ朝に弱いとは思えない　サバイバル見た限りだとかなり規則正しい生活をしている

鷺沼は審神者だから近侍と常に行動してるんだけど、めちゃくちゃアウトドアだし自由奔放だし好奇心旺盛すぎて、共に行動していた近侍がふと目を離した隙に行方知れずとなるレベル
宮前は普段ほぼ一人で行動しているので真相は藪の中……と見せかけて、研究関連で博士やリーダーたちと一緒に行動することがよくあるけれど、そういうときってたいてい皮被ってる　博士のこと大好きだから
よくアルロは宮前のこと見つけてはしばらく遠くから観察するけど、宮前はそれに気づいてはいないけど自然に紛れ込む能力がそれなりにあるのでよく見失われる。さすがに一緒に行動するときはやらない、でもおちょくりたいなあとは思っている。