Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    寝起き

    k1s0_kokuti

    MOURNINGガロ主2 寝起きのシーンが好きさ 性癖なんだ いくら書いてもきっと飽きない
    だいぶ前に書いて続かなくてやめたやつです 供養
    隣で眠る我が伴侶たる相手の安らかな寝顔はいくら見ても見飽きることがないと、タンガロアは思う。目を覚まして一番にこの目に映る光景が、隣で何の不安なく安心しきった様子で寝入る愛しい相手の寝顔である度、胸に小さな火が灯るのを感じずにはいられないのだ。愛しき伴侶に安らかなひと時を己は与え、護ることが出来ているのだという安堵と喜び、幸福を噛み締めつつ、そうして胸底にある伴侶に対する愛しさであったり、この穏やかな時間を失わせまいという決意たちを取り出しては静かに確かめることが、タンガロアが伴侶と迎える一日の始まりなのだった。
    窓から差し込む柔らかな薄水色の夜明けの光が、包むようにほのかにその顔を照らしている。いつまでもこの穏やかな寝顔を眺めていたいと思いながら、いつ目を覚まして己を見てくれるだろうとも待ち望む間に時間は過ぎて、やがて相手もまた目を覚ます。瞼がゆっくりと持ち上げられ、己の姿が薄墨色の瞳に映る。タンガロアは表情を緩め、その名前を静かに呼ぶ。低く落ち着いた声音に熱が籠る。
    1277

    toricuckoo

    DONE #グルレノイヤー
    【3月】寝起き・朝の支度/お互いを見つめる

    たぶん軽い感じで読めるグル+レノ
    Lレノは髪もっさもさだなと常々思っているのでもっさもさなレノが書きたくて書きました
    レノは旦那のためにも髪をもっと伸ばすといい。そしてユグドの中に占めるレノの体積を増やすといい。

    【グルレノイヤー】についてはこちら→https://www.pixiv.net/artworks/116553119
    オレにこだわりは無えんだが「よお、今帰ったぜ」
    「お疲れ様だったね、レノ。謀略の世界はどうだった?」
    「スーツに眼鏡か。なかなか洒落た格好だな!」
    久々に帰還した義勇軍本部。仲間たちがわいわいと集まる中、レノは少し離れたところから呆然と自分を見つめるグール=ヴールと目が合った。
    ――あ、やべえ、旦那が固まってんな。
    その姿を見て、レノはようやく「あの時」のことを思い出した。

    ***

    「――レノ、そろそろ起きた方がいいのではないか? 既に日は昇ったようだが」
    「……ん、もうそんな時間か」
    「今日は君が朝食の当番だと聞いている」
    「ああ、もうじき起きるさ。……心配すんなよ、『旦那』」

    レノがそう呼ぶ度、グール=ヴールは少しむず痒いような気持ちになる。こんな風に呼ばれるようになった切っ掛けはほんの数日前、レノにはじめてカードゲームとやらを教えられた時だったか。たどたどしくカードを切った自分に呆れるかと思いきや、勝負を終えたレノはそれは穏やかな表情で、親しみと敬愛に満ちた眼差しを向けて自分を『旦那』と呼んだのだ。「初めてにしちゃ上出来だ。筋も悪くねえ」という褒め言葉とともに。
    3061