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    さくらい

    MEMO華軍 観浪巳暮の過去話メモ・旧姓・三枝 巳暮。両親の仲も良く、7歳の頃までは幸せの絶頂期。最後に両親と撮った写真は、小学校の入学式の写真だった。
    その半年後、父親の浮気が発覚する。しかも、浮気相手は父親の子を身籠っているという。そこからは両親の喧嘩が絶えず、結果として離婚し、母と巳暮は家を追い出される形となった。
    ・専業主婦だった母親だが、母実家とは仲が悪く、どこにも頼ることが出来ない状況下で、母親は生活の為に働きに出る。巳暮も手伝えることは手伝っていたが、やはり女手一つでは厳しかった。時折督促状が届いたり、見知らぬ人が家に押しかけてきたりと、巳暮には知り得ないことも起きていたが、巳暮が中学に入ってから2年が過ぎたころ、母親が病気にかかる。原因は過労とストレス。そして、その時に母親が多大な借金をしていたことを知る。せめて母親の病院の通院や薬代は俺が作る、と中学生ながらに新聞配達などをして少額ながらもバイトをして母親を支えていたが、焼け石に水程度。母親の病状が悪化し、入院を余儀なくされた。
    途方に暮れながら家に帰ったとき、一通の願書が届いていることを知る。五社学園からの入学願書。巳暮からすれば夢のような話だった。 3212