恋をはじめよう
星空市
DONEシノヒスが恋をはじめようと決めた話1/12週刊シノヒス投稿
お題「はじめて」「従者」「箒」
シノヒスは…いいぞ…
これ書きながら立場は違えどアサのお母様はアサを捨て去ることを選び、シノのお母様も何らかの理由でそうなり、でもヒスのお母様は逆にシノを引き取ることを選んだと思うと切なくて、魔法使いはみんなどこかに辿り着いて欲しいと思いましたという橋ラプ履修後の所感を添えます🙏 8
いをる
MAIKING*五条先天的女体化**妊娠ネタ*
*『最後の恋をはじめよう』の続編* キミのお父さんになる人は、温厚篤実。とても真っすぐで誠実で、ちょっとお堅いところもあるけど、私のことが大好きで、キミのことも大切にしてくれる素敵な人なんだよ。
午後十時。灯りを落とした部屋の中で目を開けた。寝つきが悪い時は決まって、お腹に向かって語りかける。返事はないけど、きっと聞こえている。
「たいくつだね」
声が聞きたい。枕元に置いた携帯電話を手にした。
「いいのかな。電話しても」
時間帯としては遅すぎるということもない。きっと、まだ七海も起きているだろう。でも、任務帰りで疲れているかもしれないし、明日は早い時間に出る可能性もあるし。
画面に表示された名前と電話番号を見つめながら逡巡の時間が延びていく。
「いいんじゃないかな……電話しても」
婚約者なのだし。と自らの立場を強調して納得させて発信ボタンを押した。
『こんばんは』
三コール目で相手は出た。
「こんばんは」
『ちょうどケータイ見てました。一コール目の途中で出たら、食いつきすぎかと思って我慢したんです』
息を漏らして笑う声が微かに聞こえた。
「ネタばらししたら意味ないじゃん」
低くて透き通った声。自然と鼓 8255