新宿駅
Mobuta_Mobu
DONE主シロのデートとしめのたい焼きの話。新宿駅で二人で食べたたい焼き、美味しかったね、シロウ……
たい焼き 賑やかな都会の土曜の夕方。まだ六時前だと言うのに真っ暗な街を歩く溢れんばかりの生命の中、サモナーとシロウは肩を並べて歩いていた。寒いね、などと言い合って、繋いだ手を二人の間で気まぐれに揺らしながら歩いていると突然サモナーが短く声を上げた。シロウはサモナーの視線の先を追いかける。
「たい焼きだよ、シロウ」
「本当だ。随分と人気なお店みたいだね」
大きい看板には可愛らしいたい焼きのイラストが描いてある。ただ肝心のたい焼きはずらりと並ぶ者たちの列の向こう側にあり見えない。
「しめに食べちゃう?」
しめ、とは言わずもがなデートのしめだ。期末試験も無事に終わり、もうすぐクリスマスと冬休みと年末年始と正月を控えた街中はどこもかしこも少し浮かれてるね、と話したのはつい数時間前。
1652「たい焼きだよ、シロウ」
「本当だ。随分と人気なお店みたいだね」
大きい看板には可愛らしいたい焼きのイラストが描いてある。ただ肝心のたい焼きはずらりと並ぶ者たちの列の向こう側にあり見えない。
「しめに食べちゃう?」
しめ、とは言わずもがなデートのしめだ。期末試験も無事に終わり、もうすぐクリスマスと冬休みと年末年始と正月を控えた街中はどこもかしこも少し浮かれてるね、と話したのはつい数時間前。