時の物語
kurokuro_happy5
MOURNING使い魔86ダムと魔女プレの話。魔女とサーティーンが契約した時の物語。羅針盤の魔女ーMake a contract with 13†Thirteen†ーこれは、羅針盤の魔女とサーティーンが契約した時の物語。
零夜との契約後。
魔女達はとある街に来ていた。
「広い街ね」
(うわー、人がいっぱいだ!)
(踏まれそう……魔女様、肩乗っていい?)
「構わないわよ」
(零夜、頼めるか?)
「どうぞ」
あまりの人多さに、猫の姿のアタリとマルコスは魔女と零夜の肩に乗る。零夜はそっと、魔女の手を握った。
「え……?」
「はぐれたら困るから」
きゅ、と恋人繋ぎになった手を魔女も握り返す。暖かい体温に自然と頬が緩み、二人は手を繋いで人混みの中を歩いた。
「羅針盤はどうだい」
「……この街を抜けた先ね。広い街だし、少しお買い物しましょうか」
(そーだな!色んな物ありそうだし!)
(色々買えたらいいね。……そういえば魔女様ってさ、服とかアクセサリーって興味無いの?)
6098零夜との契約後。
魔女達はとある街に来ていた。
「広い街ね」
(うわー、人がいっぱいだ!)
(踏まれそう……魔女様、肩乗っていい?)
「構わないわよ」
(零夜、頼めるか?)
「どうぞ」
あまりの人多さに、猫の姿のアタリとマルコスは魔女と零夜の肩に乗る。零夜はそっと、魔女の手を握った。
「え……?」
「はぐれたら困るから」
きゅ、と恋人繋ぎになった手を魔女も握り返す。暖かい体温に自然と頬が緩み、二人は手を繋いで人混みの中を歩いた。
「羅針盤はどうだい」
「……この街を抜けた先ね。広い街だし、少しお買い物しましょうか」
(そーだな!色んな物ありそうだし!)
(色々買えたらいいね。……そういえば魔女様ってさ、服とかアクセサリーって興味無いの?)
kurokuro_happy5
MOURNING使い魔86と魔女プレの話。マルコスと契約した時の物語。羅針盤の魔女ーMake a contract with Marcosーこれは、マルコスと羅針盤の魔女が契約した時の物語。
つまらない人生だ。僕の口癖はそれだった。
とある研究所に、僕は軟禁されている。何でかって言われたら、したいことがないから僕を必要としてるここにいるとしか答え方が分からない。
何をとっても完璧で、僕の存在を知る全ての人々は必ず僕を恨み妬む。そんなつまらない日々を送っていた僕を、唯一対等に見てくれたとある人にお願いされたんだ。
研究を手伝ってくれないか、君の力が必要なんだ、と。
それが何だか、意味のあるものに感じたからここに来た。
でも……どれだけ成果を出しても、賞賛されても、僕の心の穴は広がるばかりだった。
何も感じない。全てを手にしたって、心は空っぽだ。
ふと思い至り、興味本位で一度研究所を脱出してみたことがあるんだけど。すぐに見つかって連れ戻された。僕の右手首についたリング……あの人は何も言わなかったけど、多分これは爆弾だ。次此処を抜け出したら、きっとこれが爆発して死ぬ。
7663つまらない人生だ。僕の口癖はそれだった。
とある研究所に、僕は軟禁されている。何でかって言われたら、したいことがないから僕を必要としてるここにいるとしか答え方が分からない。
何をとっても完璧で、僕の存在を知る全ての人々は必ず僕を恨み妬む。そんなつまらない日々を送っていた僕を、唯一対等に見てくれたとある人にお願いされたんだ。
研究を手伝ってくれないか、君の力が必要なんだ、と。
それが何だか、意味のあるものに感じたからここに来た。
でも……どれだけ成果を出しても、賞賛されても、僕の心の穴は広がるばかりだった。
何も感じない。全てを手にしたって、心は空っぽだ。
ふと思い至り、興味本位で一度研究所を脱出してみたことがあるんだけど。すぐに見つかって連れ戻された。僕の右手首についたリング……あの人は何も言わなかったけど、多分これは爆弾だ。次此処を抜け出したら、きっとこれが爆発して死ぬ。
kurokuro_happy5
MOURNING使い魔86と魔女プレの話。零夜と魔女が契約した時の物語。羅針盤の魔女-Make a contract with Layer-これは、羅針盤の魔女と零夜が契約した時の物語。
マルコスとの契約後。
羅針盤の魔女とアタリ、マルコスは羅針盤の示すままに旅をしていた。
「貴方は人の姿になりたがらないのね」
(猫の姿の方が楽ってこと知っちゃったらもう歩きたくないよね〜)
「そんなもんなのか?」
(ない?猫になりたいって思ったこと)
「ねーけど」
そんな他愛もない会話をしながら歩いていると、魔女が立ち止まる。
「……羅針盤の針の動きが小さくなった。もうすぐみたい」
(その羅針盤、針の動きが止まれば目的地なんだっけ?)
「えぇ」
「ということは……あそこか?」
アタリが指を指したのは、小さな集落だった。数人の住民らしき目つきの悪い男女が、魔女達を睨んでいる。
7744マルコスとの契約後。
羅針盤の魔女とアタリ、マルコスは羅針盤の示すままに旅をしていた。
「貴方は人の姿になりたがらないのね」
(猫の姿の方が楽ってこと知っちゃったらもう歩きたくないよね〜)
「そんなもんなのか?」
(ない?猫になりたいって思ったこと)
「ねーけど」
そんな他愛もない会話をしながら歩いていると、魔女が立ち止まる。
「……羅針盤の針の動きが小さくなった。もうすぐみたい」
(その羅針盤、針の動きが止まれば目的地なんだっけ?)
「えぇ」
「ということは……あそこか?」
アタリが指を指したのは、小さな集落だった。数人の住民らしき目つきの悪い男女が、魔女達を睨んでいる。