朝廷
白猫さん
TRAINING明代中華小説案北方の異民族に不穏な空気があり、皇室&朝廷内では、不穏な権力闘争&陰謀の空気があり、北方を守る将軍が悪いのか、はたまた朝廷の臣の横領や陰謀なのか、事件が起こり北方に真相を探りにいく、資凌なのでした。女が何者なのかは謎ですが、ロマンスも芽生えて、女の素性も探る資凌。果たして女は誰なのか?事件の黒幕と朝廷に潜む巨悪とは?
なんて感じ? 188
スズ🍠
DONE★水都史実二次。人を選ぶ要素含むので前書き確認PLZ☆ENJ度2/5
ここから後半です(全十五回)。
家や店で話してるシーンばっかですみません…
子先呼びになると視線というワードが使いにくくなるので困る
二人の朝廷でのスタンス、仙人、病気あたりは史実からちゃんと取ってますよ!
橄欖之苑 第八幕その日はあいにくの曇天だった。
幸い雨の気配はないが、天は薄墨を引いたような雲に閉ざされ、さながら山水画にでも出て来そうな有様だ。日没まではまだ時間があるはずだが、光は鈍く、特に室内は薄暗い。書き物をしていた俺はふと顔を上げ、家中(かちゅう)の灯籠に火を入れるのを早めようかと考える。執事を呼びつけようと立ち上がった時、呼び出そうとしていた当人が姿を現し、来客の到来を告げてきた。
「礼だなんて、悪いね。大したこともしていないのに」
椅子に腰を下ろすと、子先殿は少し恐縮そうな様子で肩をすくめた。
そこは中庭に面して建てられた、壁のない亭(あずまや)のような小部屋だった。内部には卓子(つくえ)が一脚と、背もたれのない陶器の椅子が一対置いてある。廊下との間は目隠し壁で仕切られ、ほかの面には欄干があるだけだ。
7834幸い雨の気配はないが、天は薄墨を引いたような雲に閉ざされ、さながら山水画にでも出て来そうな有様だ。日没まではまだ時間があるはずだが、光は鈍く、特に室内は薄暗い。書き物をしていた俺はふと顔を上げ、家中(かちゅう)の灯籠に火を入れるのを早めようかと考える。執事を呼びつけようと立ち上がった時、呼び出そうとしていた当人が姿を現し、来客の到来を告げてきた。
「礼だなんて、悪いね。大したこともしていないのに」
椅子に腰を下ろすと、子先殿は少し恐縮そうな様子で肩をすくめた。
そこは中庭に面して建てられた、壁のない亭(あずまや)のような小部屋だった。内部には卓子(つくえ)が一脚と、背もたれのない陶器の椅子が一対置いてある。廊下との間は目隠し壁で仕切られ、ほかの面には欄干があるだけだ。