松
千瞑(senbei)
MOURNING黒バス笠松夢豪雨で帰宅難民になったヒロインを家に連れてくる笠松の話。
笠松夢豪雨の天気予報だったがまさか電車が止まってしまうとは。
ちょうどここからバスで帰れるから別にいいけど、駅に足止めされてる大人たちを横目で眺めながら電車を降りた。
「うそ…帰れない…?」
耳に入ってきた声はどこかで聞いたことのある声。
ふりむくと隣の席の***さん。
放心している。
「どうしよう…」
すごく困っているのはわかった。もしかして帰れないのか?
勇気を振り絞って声をかけた。
「こっ…ここから、お、お、…っおれの家!ち、ち、近いっ…から…、来る、か?」
弟や母さんはおれが女の子を家に連れてきたと大騒ぎしていたが帰宅難民になって帰れなくなった子を連れてきただけ。家に帰れない知り合いを放っておくのは人として最低だからだ。
532ちょうどここからバスで帰れるから別にいいけど、駅に足止めされてる大人たちを横目で眺めながら電車を降りた。
「うそ…帰れない…?」
耳に入ってきた声はどこかで聞いたことのある声。
ふりむくと隣の席の***さん。
放心している。
「どうしよう…」
すごく困っているのはわかった。もしかして帰れないのか?
勇気を振り絞って声をかけた。
「こっ…ここから、お、お、…っおれの家!ち、ち、近いっ…から…、来る、か?」
弟や母さんはおれが女の子を家に連れてきたと大騒ぎしていたが帰宅難民になって帰れなくなった子を連れてきただけ。家に帰れない知り合いを放っておくのは人として最低だからだ。
jen_z7
MOURNING特に仲良くもなんともないクラスメイト俺×松本の怪文書。松本が、松本がッ!!!!あんな顔してッッッッッピースてるのが悪いんだッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さんがつ 東北の3月はまだ寒い。それを2回ほど経験して、今日が最後だった。
ごくごく普通の卒業式。肌寒い体育館で名前を呼ばれて立ち上がる。五十音順で並ぶ俺の2つ隣のソイツは、真っ直ぐに立った。
キリッとした眉毛に真っ直ぐ射貫くような目元。張り出た喉仏にがっしりとした身体付きはスポーツマンである事を意識せざるを得ない。
式終盤になるとそこかしこから鼻をすする音とか、嗚咽とかが聞こえてくる。俺は特になんの感情も湧かないままに、ぱちぱちと力なく拍手をした。アイツはどうなんだろうか、と横目で見る。特に表情も動かないままソイツは真っ直ぐ立っていた。そうだよな、お前はそういうやつだよな。変に安心した俺はまた寒くなった体育館でちょっと身震いした。
1108ごくごく普通の卒業式。肌寒い体育館で名前を呼ばれて立ち上がる。五十音順で並ぶ俺の2つ隣のソイツは、真っ直ぐに立った。
キリッとした眉毛に真っ直ぐ射貫くような目元。張り出た喉仏にがっしりとした身体付きはスポーツマンである事を意識せざるを得ない。
式終盤になるとそこかしこから鼻をすする音とか、嗚咽とかが聞こえてくる。俺は特になんの感情も湧かないままに、ぱちぱちと力なく拍手をした。アイツはどうなんだろうか、と横目で見る。特に表情も動かないままソイツは真っ直ぐ立っていた。そうだよな、お前はそういうやつだよな。変に安心した俺はまた寒くなった体育館でちょっと身震いした。
茉莉花
MAIKING色々あって一刻堂さんの着物の羽織に隠れてた松岡くん。ファブファブしてほしい松岡くんのお話。ひょこっと出ていた丸い頭。頭のてっぺんで揺れる三本のアホ毛。
「…線香臭いですよ、一刻堂。僕が贈ったファブリーズを使ってください」
「君もなかなか口達者になったな。受け取ったファブリーズはありがたく棚に飾っているよ」
「ちゃんと使ってください!ファブファブしてください!」
「ふぁ…?」
「ファブファブです!してください!」
「もう一度」
「ファブファ…さては、楽しんでますね!?」
鬼太郎、改めて松岡の言葉に、一刻堂は小さく声を上げて笑った。
222「…線香臭いですよ、一刻堂。僕が贈ったファブリーズを使ってください」
「君もなかなか口達者になったな。受け取ったファブリーズはありがたく棚に飾っているよ」
「ちゃんと使ってください!ファブファブしてください!」
「ふぁ…?」
「ファブファブです!してください!」
「もう一度」
「ファブファ…さては、楽しんでますね!?」
鬼太郎、改めて松岡の言葉に、一刻堂は小さく声を上げて笑った。