狂骨の夢
harusika_ponpon
MOURNING狂骨の夢、例えばこんな幕間があったらいいなという願望。ネタバレ注意夢の境目女が、泣きながら男の首を切っている。
鉈と鋸で切っている。
ついに千切れた首が、ころころと
私の足元に転がってきた。
気がつくと、もう女はいない。
胴体もない。
血だまりだらけの庭の真ん中に井戸がある。
その井戸が、
その井戸から、
何かが這い出してくる。
首のない、男だ。
一人ではない、何人も。
私は足元に転がっていた首を抱え
逃げ出した、男達が追ってくる。
首を返せとばかりに追ってくる。
私は逃げる。
この首を返してしまえば、
また女は首を切らねばならぬ。
泣きながら、切らねばならぬ。
どれだけ走っただろう。
足が縺れて倒れこむ。
首のない男達の手がぬうと伸びてくる。
…やめてくれ!
見慣れた天井だった。
夢の中で走っていた分と同じだけ
息はあがり、きれていた。
2573鉈と鋸で切っている。
ついに千切れた首が、ころころと
私の足元に転がってきた。
気がつくと、もう女はいない。
胴体もない。
血だまりだらけの庭の真ん中に井戸がある。
その井戸が、
その井戸から、
何かが這い出してくる。
首のない、男だ。
一人ではない、何人も。
私は足元に転がっていた首を抱え
逃げ出した、男達が追ってくる。
首を返せとばかりに追ってくる。
私は逃げる。
この首を返してしまえば、
また女は首を切らねばならぬ。
泣きながら、切らねばならぬ。
どれだけ走っただろう。
足が縺れて倒れこむ。
首のない男達の手がぬうと伸びてくる。
…やめてくれ!
見慣れた天井だった。
夢の中で走っていた分と同じだけ
息はあがり、きれていた。