甘い指「ん？なんか美味しそうな匂いがする」
一緒に歩いていたヒビキが、そう言ってふいに立ち止まった。
「んんー、何だろう。バター、砂糖、それとチョコが焦げた匂い……」
口の中でブツブツ言いながら、ヒビキはふらふら〜っと営舎の角に向かって漂ってゆく。
「おい。時間に遅れるぞ」
一応そう声をかけた。
怒られるのはしょっちゅうだし、始末書の書き方も慣れたものだが、守れるルールは守るべきだ。
始末書の事を考えた拍子に、ふと頭の隅に上官の顔が浮かんだが、すぐに意識して掻き消す。
「おいっ、ヒビ……」
関係ないような時にまで、その顔を思い出してしまった自分にイラッとして、ついそこにいる人間に当たってしまいそうになった時。
建物の角から背の高い人影が、ぬぅっと出てきた。

【超人力霸王雅克 ｜ 優柊】 奔跑的遠方等待著的是愛是直白的，感情是純粹的，想像力是沒有極限的。

當他重新回到這個世界，雙腳踩在大地上的感覺是真實的。暈眩感還未完全散去，好不容易回到星元市的飛世優馬奮力地眨了眨眼睛，試圖驅散面前所見的一片朦朧。

「——優馬！」遠遠的，他就聽見了有人在叫自己名字的聲音。



0.
和煦的陽光溫柔的灑落，斑駁的樹葉陰影襯托滿地的淡金色光點，美好的像做夢一樣。
『這不是夢，優馬。』雅克的聲音在優馬的耳邊乍響，青年模模糊糊的想起在自己決定為了守護大家而去面對最後一戰之前，也有個人這麼對自己說。


他喜歡畫畫，發揮想像力在白紙上用彩色的畫筆繪出他心中的英雄。還是個男孩的時候他也擁有過憧憬和夢想，但在意外發生之後，心裡似乎有什麼東西悄悄地改變了。