郷土料理
RFish27
MEMOかつて城塞高地に人が住んでいた頃に存在していた素朴な郷土料理のレシピを、今はアルロー教官だけが知っている――みたいな話を思いついてしまった。
竹本の勝手な考察による小話です。信憑性はありません。
料理としてはアイリッシュシチューをモデルにしています。
アルロー教官が夜食のシチューを作るだけの話「提督がまた書類を溜めていることが発覚しました。今夜は私とルーチカとで監視しながら提督に書類を仕上げていただくので、士気を保つために教官には夜食づくりをお願いいたします」
「なんでだよ」
夕方の騎士団指揮所。やや疲れた顔をしたフィオレーネの無茶振りに、騎士たちの教官であるアルローは率直なツッコミを返した。
「提督のやる気を引き出すには教官の手料理が一番なのです。やはり目の前に褒美があるほうが、人間もガルクもよく働きますので」
「理屈と気持ちはわかるが、上司をガルク扱いはやめとけ……ったく、しょうがねぇなぁ」
指揮所の中に設置された大きな卓の上には、確かに様々な書類やら手紙やらが山と積まれ、そこかしこに何やら仰々しい紋章が入っている。これは期日に間に合わせないといろいろとヤバいやつだ、国家的に。それくらいはアルローでもわかる。
2836「なんでだよ」
夕方の騎士団指揮所。やや疲れた顔をしたフィオレーネの無茶振りに、騎士たちの教官であるアルローは率直なツッコミを返した。
「提督のやる気を引き出すには教官の手料理が一番なのです。やはり目の前に褒美があるほうが、人間もガルクもよく働きますので」
「理屈と気持ちはわかるが、上司をガルク扱いはやめとけ……ったく、しょうがねぇなぁ」
指揮所の中に設置された大きな卓の上には、確かに様々な書類やら手紙やらが山と積まれ、そこかしこに何やら仰々しい紋章が入っている。これは期日に間に合わせないといろいろとヤバいやつだ、国家的に。それくらいはアルローでもわかる。