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    800

    pipi_aid

    MOURNING6回目。すっかりサボってた。なんかところどころ文中で使用した表現が適切ではなく、別の表現が正しい気がするけど、パッと思いつかないので修正せずに載せます。
    思い出したらなおすかも。
    2357字(いつも文字数適当なのでもう800字とか書きません)。
    1時間以上はつかってるな。今後は時間測ってやろうかな。検討します。
    ラーメン食べに行って髪をくくるカイくん+それを目撃したみはくん いつの間にか寝ていた。それで起きたら空が暮れ泥んでいた。
     うとうととまどろみ始め、一瞬だけだからと睡魔の誘惑に負けてまぶたを閉じた時は、背徳感をとろかした甘美な幸福に指先まで満たされていたのに、重たい頭をのろのろと持ち上げる今となってはあの時の自分を呪うばかりだ。こめかみを抑えながら布団から這い出る。
     こういう日はもう何もやる気が起きない。
    「あー……うわ。マジか」
     布団の中からくぐもった声がする。羽毛布団の白いかたまりがもそりと動いて、金色の髪の毛がのぞいた。三春が最悪の目覚めを経験してほどなく、カイザー君も起きたらしい。未だ眠たげな目がゆっくりと動いて三春をとらえる。薄く開いたくちびるは何も言葉を紡がないが、ぼんやりとした瞳の能面をみると、絶望という二文字がありありと脳裏に浮かんでくるようだった。つまるところ、二人の気分は完全に一致していた。
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    pipi_aid

    MOURNING800字チャレンジ4回目。2421字。
    800字って何文字か知ってる?と自分に問いただしたい。
    しかも多ければいいと言うものではない…量より質。反省。

    本当は、寝る前に着ていた服を見つけられなかったみはるくんがカイザーくんのTシャツを借りた(彼シャツ)とか、食べる前にカイザー君が無造作に髪を束ねるとか入れたかったんですけど、文字数の都合上無理でした。場面設定はご都合主義です。
    No.4 朝食を食べるカイ三/ブロッコリーの花言葉 セミダブルのベッドの隅っこでゆるゆると瞼を持ち上げた時、かの人のために空けていたはずの空間はすっかり空になっていた。
     もう何も心配することなどないはずなのに、習慣づいた思考の癖はなかなか消えないものらしい。ベッドに自分しかいないことを脳がはっきりと認識した瞬間、カイザーは勢いよく飛び起きた。
    「センパイ!」
    「わっ、どうしたの、カイザー君。そんなにあわてて」
     寝室の扉を荒々しく開け放つと、隣室のキッチンで三春が目を丸くしているのが見えた。驚いてはいるものの呑気そのものの顔だ。その表情を見とめるとカイザーもようやっと肩の力が抜けた。当然ではあるが、無事らしい。自分の取り越し苦労が心底馬鹿らしく思えて、はあ、とため息を一つついて壁に寄りかかる。なんだか頭が少しくらくらする。寝起きに勢いよく動くものではない。
    2470

    in_my_heart1547

    INFO9/1発行予定のシンキラ現パロ本のサンプルで、前半部分の高校生編を掲載しています。後半部分は大学生編でR-18描写も盛り込む予定です。
    文庫サイズ/~100P(予定)/~800円(予定)
    【!】金額、ページ数については、後半を書ききってないので目安になってます。
    申し訳ございませんが、予めご了承ください。

    部数アンケートをやってます。
    詳しくは、Xのアカウントをご覧ください。
    【シンキラ】恋の向こう側へ【サンプル】「シン、付き合ってくれない? 夏休みの間だけでいいから」
    茹だるような暑さの中、けたたましく鳴くセミの声すら世界から消えてしまったんじゃないかと思うぐらいに、その言葉だけが浮き彫りにされて、シンの耳に入った。
    え、と短い言葉にもなっていない音だけが口から転げ落ちた。
    午前中に終業式を終えて、殆どの者が下校した夏休みの前日。この学園に通う、高校二年のシン・アスカと、高校三年のキラ・ヤマトは学園の隅にある、道場練の裏手にいた。
    日陰に横並びで座ったシンを見ることもなく、目線の先にある青空を見るキラの表情は普段と代わり映えもしない。思わず、自分の聞き間違いじゃないかと思ってしまう。もしくは、連日の暑さでやられてしまったのか。とにもかくにも、自分の聞き間違いだ。そうに決まっている、とシンは口を開いた。
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