FFI
boo_pkmn
過去のを晒す過去の自分が個人的にワンライで書いてた京天これを機会に放流。
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イナギャラ後の京天がワームホールから円堂時代に迷い込んでキャラバンの迎えを待つといいつつ結局そのままFFI優勝までちゃっかりチームメイトでいるパラレルワールドの話がほしい
円堂ちに居候してる京天のパラレルワールド
何故か化身・ミキシ・ソウルは使えなくなっている
SSくらいの軽い感覚で書いてる
深く考えてはいけない
伝説のステージ「勝っちゃった、ね」
「ああ全くだ」
FF優勝という勝利に沸くサッカーグラウンド。
紙吹雪が舞うここは地上ではなく、空に浮かぶ要塞のようなスタジアムで。自分たちの時代にあったアマノミカドスタジアムと地上から離れた高いグラウンドでたたかうという点では同じだが、もしかしたらこの10年前の方がテクノロジーは発達していたのではないだろうか、と目の前の胴上げされている円堂を眺めながら松風天馬はぼんやり思った。
遡ること1週間ほど前のこと。久しぶりにフェイたちと再会してイナズマタイムキャラバンでタイムワープするところまでは良かったものの、謎の不調によりこれまた何故か天馬と剣城だけがタイムキャラバンから振り落とされてしまうというアクシデントが起きてしまう。気が付けば10年前の円堂たちが中学生だった時代にまで戻ってしまったが、奇妙なことに天馬と剣城の存在は雷門中サッカー部の一員として既に受け入れられているパラレルワールドであった。タイムキャラバンが迎えにこない限りはこの世界から脱出することができないため、「迎えが来るまでいっそこの世界を楽しんじゃおう!」という天馬の提案に反対する理由もなく、天馬と剣城に課せられた設定に逆らうことなく雷門中のサッカー部1年として、口伝でしか聞いたことのなかった歴史の数々を二人は目の前にしている。なんだか妙な気分ではあったが、非常に気分が高揚した。と、まあ気付けばあれよあれよという間にFF優勝まで二人は雷門中サッカー部の一員としてたどり着いてしまった。10年前の雷門中のユニフォームを着たままで。
1708「ああ全くだ」
FF優勝という勝利に沸くサッカーグラウンド。
紙吹雪が舞うここは地上ではなく、空に浮かぶ要塞のようなスタジアムで。自分たちの時代にあったアマノミカドスタジアムと地上から離れた高いグラウンドでたたかうという点では同じだが、もしかしたらこの10年前の方がテクノロジーは発達していたのではないだろうか、と目の前の胴上げされている円堂を眺めながら松風天馬はぼんやり思った。
遡ること1週間ほど前のこと。久しぶりにフェイたちと再会してイナズマタイムキャラバンでタイムワープするところまでは良かったものの、謎の不調によりこれまた何故か天馬と剣城だけがタイムキャラバンから振り落とされてしまうというアクシデントが起きてしまう。気が付けば10年前の円堂たちが中学生だった時代にまで戻ってしまったが、奇妙なことに天馬と剣城の存在は雷門中サッカー部の一員として既に受け入れられているパラレルワールドであった。タイムキャラバンが迎えにこない限りはこの世界から脱出することができないため、「迎えが来るまでいっそこの世界を楽しんじゃおう!」という天馬の提案に反対する理由もなく、天馬と剣城に課せられた設定に逆らうことなく雷門中のサッカー部1年として、口伝でしか聞いたことのなかった歴史の数々を二人は目の前にしている。なんだか妙な気分ではあったが、非常に気分が高揚した。と、まあ気付けばあれよあれよという間にFF優勝まで二人は雷門中サッカー部の一員としてたどり着いてしまった。10年前の雷門中のユニフォームを着たままで。
boo_pkmn
過去のを晒す過去の自分が個人的にワンライで書いてた24豪(聖)円放流しそこねていたのでいい機会と思い無修正であげときます。
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FFI ホイッスル 優勝 墓標 「もうやめよう」「私は豪炎寺ではない」
終わりの始まりホイッスルが鳴る。
試合終了。世界で一番という称号を戴き、勝利に酔いしれる10も若き自分たち。
その先に待ち受ける未来がまさか、あんなことになるなんてことも知らずに。
あの頃はこのままずっと、サッカーを一緒にすることができると思い込んでいた。ずっと、永遠なんて言葉はないと自分自身がよく知っていたはずなのに。
千宮司が自分にフィフスセクターの話を持ち込んできた時に一番最初に浮かんだのは彼のことだった。誰よりも自由を愛し、切磋琢磨する自己をぶつけ合うサッカーを愛する彼を、仲間たちを、こんな残酷な歪みに巻き込んではいけないと本能が告げていた。地位も名誉も自分を現すもの全てを捨ててまで、自分だけがこの事を知っているならば止めなくてはならない。あの頃、まだ純粋にサッカーを愛し、ボールを無我夢中で追いかけていた頃に差した闇を打ち払ってくれたサッカーに愛されしあの人を、守るためならば。喜んで悪魔とも手を組んだ。例えそれが、友に背を向ける結果になるとしても。
2054試合終了。世界で一番という称号を戴き、勝利に酔いしれる10も若き自分たち。
その先に待ち受ける未来がまさか、あんなことになるなんてことも知らずに。
あの頃はこのままずっと、サッカーを一緒にすることができると思い込んでいた。ずっと、永遠なんて言葉はないと自分自身がよく知っていたはずなのに。
千宮司が自分にフィフスセクターの話を持ち込んできた時に一番最初に浮かんだのは彼のことだった。誰よりも自由を愛し、切磋琢磨する自己をぶつけ合うサッカーを愛する彼を、仲間たちを、こんな残酷な歪みに巻き込んではいけないと本能が告げていた。地位も名誉も自分を現すもの全てを捨ててまで、自分だけがこの事を知っているならば止めなくてはならない。あの頃、まだ純粋にサッカーを愛し、ボールを無我夢中で追いかけていた頃に差した闇を打ち払ってくれたサッカーに愛されしあの人を、守るためならば。喜んで悪魔とも手を組んだ。例えそれが、友に背を向ける結果になるとしても。