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    MO

    PN_810

    PROGRESO現パロ高諸♀

    大学生になった尊奈門がモブ男に弄ばれて高坂さんのところに戻るお話。
    今まで女子校で異性との付き合いもなく、悪い虫がつかないように守られてきた尊奈門が大学進学をきっかけに外の世界を知り心に傷を負ったところにすかさずつけこみ自分のものにしてしまう高坂さんが書きたかっただけです。
    このあと普通にヨシヨシ慰めセックスするだろうから、そこを加筆してpixivにあげます。
    高諸①雨が降っていた。五月の終わりにしては肌寒く、窓の外には濡れた街路樹が風に揺れている。高坂は、キッチンの時計をちらと見た。
    ――23時14分。今日も、尊奈門はまだ帰ってこない。

    「……遅いな」

    呟いた声が、静かな部屋に落ちた。
    大学進学を機に、尊奈門がこのマンションに転がり込んできてから一年が経つ。最初は賑やかで、毎晩のように今日の出来事を語ってくれた。講義で隣になった子が面白かったとか、サークルに誘われたけど断ったとか、やけに細かく報告してくれるものだから、高坂はうんざりしながらも耳を傾けていた。
    ――だけど、あの男と付き合い始めてからは変わった。

    「……尊」

    小さく呼びかけるように名前を呟いたとき、カチャリ、と鍵が回る音がした。
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    オールトの沈没船

    HECHO文三木
    『それは、きっと。』

    先輩後輩以上、恋人未満。
    優しい文次郎と、満更でもない三木ヱ門のお話。

    rkrn43巻・予算会議〜の段を読んで見えた幻覚。
    それは、きっと。
    あと、少し。
    文三木『それは、きっと。』 それは、きっと。
     
     新学期を迎えた忍術学園における特大イベントのひとつである予算会議が始まる、数日前の事だった。
     かくかくしかじかで夏休みが消し飛んだ私たち四年生が、各々のやるべきことを終えて、ヒマを潰していた頃。夏の終わりとはいえ、茹るような暑さに汗を流す日々。
     夏休みを減らされた二年生から順に学園へと戻り始めて、しばらくの間静かだった長屋が賑やかな声に包まれていく、そんな時のこと。

     私はその瞬間、ぼうっとしていた。
     四年生の長屋の傍で、四年い組の綾部喜八郎が我武者羅に穴を掘りまくる音。同じく四年い組の平滝夜叉丸が喧しい舞を繰り広げる音。それから、そんなふたりを見守るかのように縁側へ腰かけた、四年は組の斎藤タカ丸さんが縁側で茶を啜る音。そんな音が幾多にも重なり合って耳へ届くものだから、何だか悔しいけれど、存外心地よくって。諸事情で睡眠時間を削っていた私の眠気を誘うには十分だったのだ。
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