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    NOVELS

    shinyaemew

    DOODLEるつSS保管庫用にぽいぽいする
    バレポスチョコログは投票(??)も兼ねてソナーズに投げた:
    https://sonar-s.com/novels/4b6bed69-008d-47ea-a9cd-405f6f17a40f
    一生懸命作ったのに前日に喧嘩して渡せないチョコ「司くん、明日は何時からチョコ作ろうか」

     月が高く登った時間、小さなアパートの一室の中、類の腕の中に収まりながら二人でソファに沈んでると、ふと頭の上からそう問いかけられた。

     今年は、というのは、こうして一緒に住むようになってから、毎年バレンタインの日に一緒にチョコを作っては一緒に食べていたからだ。

     一緒に作るのは楽しい。オレは元より料理やお菓子作りは得意なほうだし、類も、上手とまではいかないながらも、面白いアイデアを提供してくれる。行事になりつつあるが、飽きることはなく、この恒例行事をやめようとも思わない。

     だが、今年の類は2月初頭から、舞台装置に関する大きな仕事に追われていた。バレンタイン前日となった今日も、遅くまで部屋に引き篭っていたぐらいだ。オレがもう寝ようと思った頃にようやく、足を引きずるように部屋から出てきては、「癒して」と問答無用にオレを抱き枕のように抱えてはリビングのソファに腰を掛け、今の状態に至った。
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    あをあらし

    DONEDom/Subユニバースのにほさに。其の二。前回からちょっと進んだ。


    ―――
    こちら参考にさせて頂いた資料になります。

    Dom/Subユニバースのススメ(アドバンス編追加版)
    https://www.pixiv.net/artworks/52626061

    HOW to dom/sub ユニバース
    https://estar.jp/novels/25517129
    コマンド 寡黙な人だと思ってた。よく笑うくせに喋らないから、愛想笑いが豪快なだけかも、とも思ってた。
     そんな不本意な誤解が判明したのは、パートナーとなってから一ヶ月ほど経った頃。暖かな春の陽射しを浴びながらソファに凭れていた、とある昼下がりのことだった。やや大きめの声で伝えられる言葉を繋げていけば、会話が長続きしないだけでなく、コマンドさえも発さないものだから、声を出すこと自体が嫌いなんじゃないか、とまで思っていたらしい。どうして付き合いだしてから饒舌になったのかは疑問だけれど、本当にお喋り嫌いだったわけじゃなくて良かった、なんて言いながら、愛おしきSubはマグカップを両手にキッチンから顔を覗かせた。

     声を出すことが嫌い。それはあながち間違いではない。自惚れを抜きにしても、俺の声はそれなりに『良い声』をしているという自覚がある。ただ、そのせいで面倒事が起きることもままあった。特に一番多かったのは、出会って間もないSubからコマンドを求められることだ。あなたのSubになりたいと迫られるのはまだいい。Subにとって誰かに従いたいという欲は本能に基づくものであり、こいつはそれがとにかく強い個体なんだなと受け流せばそれで済む。しかし、あまり宜しくない手段でコマンドを引き摺り出そうとする奴も、いるにはいる。酔い潰そうだとか、自白剤や興奮剤のような薬を仕込むだとか、そういう方向へ会話を誘導しようだとか。全部未遂で終わったが、正直反吐が出そうだった。
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    katakuriko894

    SPOILERクジラは空の夢を見るかの話
    https://sutekibungei.com/novels/4950385a-ef31-4ea3-b75f-b179cade0d28
    感情を予めプログラムされている筈のバイオロイドに、感情が機能しないバグをただ独り抱えたAI兵士。が最初の構想。
    何かで52ヘルツのクジラというのを見て、そこから話を広げていったのがこの話でした。
    なので、識別コード【C-52】は
    クジラの学名Cetaceaから来てます。
    チャーリーは、Cのフォネスティックコードです。
    あくまで、記号であり備品であった彼の中で僅かに起きた変化=バグを表したかったみたいな感じです。だから博士のチャーリーという呼び名はあくまで記号でした。
    博士はロボットの夢の研究をしていましたが、結局実現出来ませんでした。
    また、デイビス少尉の父親は博士の同期で海洋学の権威でもありました。彼女の父親は最後まで娘が士官するのに反対でした。だから半ば絶縁という形で士官学校に入ります。
    あと、登場人物も極限まで少なくしたかった。あくまでチャーリーに影響を与えた人間達をファインダーに入れるくらいの書き方をしました。
    最後に出会う神父は、あくまで彼の旅路で出会う一人の人間であり、敢えて名前は入れませんでした。
    もう少し色々書き足したかったな。 479