100万回生きたねこ
yuno
DONE曦澄で『100万回生きたねこ』のオマージュのつもりで書き始めました。死にオチはありません、末永く爆発しろリア充的なオチです。そばにいてもいいかい?いいぞ、がやりたかったんです。【曦澄】百万回断った男藍曦臣はこれまで幾度となく見合いの申込みを断ってきた。
物心ついた頃から縁を結びたいとの申し入れが後を絶たず、毎日釣書が届いたが、そのいずれにも色よい返事をしたことはない。
だが、何度断りの返事をしたためても、申し入れが絶えることはなかった。
「もしかしたら、私はもう百万回は断りの返事を書いたのではないだろうか」
そんなため息が漏れる。どうして皆諦めてくださらないのか。
不肖のこの身を望んでくださるのは有り難いこと。けれど、未だ婚姻を願う気持ちに藍曦臣はなれなかった。
中にはすでに断ったと言うのに、年月を置いて、娘を変えて、再び釣書を送ってくる世家もある。
そうして積み上げられる釣書に、恋文に、ぜひ見合いをとの書簡に断りの返事を書き続けて幾星霜。
5213物心ついた頃から縁を結びたいとの申し入れが後を絶たず、毎日釣書が届いたが、そのいずれにも色よい返事をしたことはない。
だが、何度断りの返事をしたためても、申し入れが絶えることはなかった。
「もしかしたら、私はもう百万回は断りの返事を書いたのではないだろうか」
そんなため息が漏れる。どうして皆諦めてくださらないのか。
不肖のこの身を望んでくださるのは有り難いこと。けれど、未だ婚姻を願う気持ちに藍曦臣はなれなかった。
中にはすでに断ったと言うのに、年月を置いて、娘を変えて、再び釣書を送ってくる世家もある。
そうして積み上げられる釣書に、恋文に、ぜひ見合いをとの書簡に断りの返事を書き続けて幾星霜。