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DOODLE【麿さに/水さに/慶さに(胤さに)】結婚当日午前十時入籍当日の話
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【麿さに/水さに/慶さに(胤さに)】結婚当日午前十時 唐突だが、私は今日結婚する。
文字通りの交際ゼロ日婚だ。結婚相手に会ったことすらない。
そう。恋愛結婚じゃない。
歳を重ねて、周りの子が結婚をしていくのを何回も見てきた。相手は人間だったり刀剣男士だったりいろいろだったけれど、みんな幸せそうだった。
そんな姿をみて、いつか自分もと思ったこともある。
けれど、まだまだ先の話だと思っていた。私にとって結婚は夢物語みたいなもので、現実になるなんて考えもしてなかったのだ。
「ねえ、ほんっとーに、いいの?」
婚姻届を提出しに本丸を出ようとしたら、背中に大慶くんのそんな声が突き刺さった。
私は振り向きもせずに荷物の確認をする。
学生のころから使いまくってへたれてきている革の鞄の中には、同じく学生のころから使っている財布とキーケース。音楽を聴くためのイヤフォンと、連絡用のスマホ。角八サイズの封筒に入った婚姻届。
6689文字通りの交際ゼロ日婚だ。結婚相手に会ったことすらない。
そう。恋愛結婚じゃない。
歳を重ねて、周りの子が結婚をしていくのを何回も見てきた。相手は人間だったり刀剣男士だったりいろいろだったけれど、みんな幸せそうだった。
そんな姿をみて、いつか自分もと思ったこともある。
けれど、まだまだ先の話だと思っていた。私にとって結婚は夢物語みたいなもので、現実になるなんて考えもしてなかったのだ。
「ねえ、ほんっとーに、いいの?」
婚姻届を提出しに本丸を出ようとしたら、背中に大慶くんのそんな声が突き刺さった。
私は振り向きもせずに荷物の確認をする。
学生のころから使いまくってへたれてきている革の鞄の中には、同じく学生のころから使っている財布とキーケース。音楽を聴くためのイヤフォンと、連絡用のスマホ。角八サイズの封筒に入った婚姻届。
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DOODLE【慶さに/麿さに/水さに】大慶くんに誘拐される話オンライン企画で使おうと思ったけど長すぎて没になった作品の供養です
大慶くんに誘拐される話 朝起きたときから、頭を針でちくちくつつかれているような痛みがあった。
起き上がれないほどの刺激ではなかった。けれどいざ一日をはじめてみると何をするにも体が重たくて面倒な気がした。
朝ご飯を食べる習慣はない。朝はてんでだめで、おにぎり一個だってお腹に入らない。
いつもなら朝ご飯の代わりにお茶やコーヒーを飲むのだが、今日に限ってはそのどちらも胃にずんと重く響きそうで口にできなかった。
脱水になっては仕方がないと思い、コップ半分の水をなんとか飲み干して身支度を始めた。
胸の奥がそわそわする。心は心臓にあるという人がいるが、本当にその通りだと思った。
着替えを済ませて昨日空にしたペットボトルを鞄から引っ張り出すと、それをシンクに投げ捨てて玄関に向かう。
10871起き上がれないほどの刺激ではなかった。けれどいざ一日をはじめてみると何をするにも体が重たくて面倒な気がした。
朝ご飯を食べる習慣はない。朝はてんでだめで、おにぎり一個だってお腹に入らない。
いつもなら朝ご飯の代わりにお茶やコーヒーを飲むのだが、今日に限ってはそのどちらも胃にずんと重く響きそうで口にできなかった。
脱水になっては仕方がないと思い、コップ半分の水をなんとか飲み干して身支度を始めた。
胸の奥がそわそわする。心は心臓にあるという人がいるが、本当にその通りだと思った。
着替えを済ませて昨日空にしたペットボトルを鞄から引っ張り出すと、それをシンクに投げ捨てて玄関に向かう。