Nyahomaty
TRAININGラーヒュンの大地を彷徨っていたらいつの間にか右ハルト君の祠で祈りを捧げていた…ラポちゃんなんかも可愛いし
ダイラー主従は展開が壮大だし
ラーヒュンに留まらないの
おお恐ろしいですダイ大
えっちなラさんの魅力にお熱
ほぼダ様かモブが左におる脳です
R18です:ラーハルトの年齢 2
suika
DONE父の日でひとりワンライチャレンジしたダイラーです。ダイラーだよ!(言い張る)花束 静かな森の中、背の高い広葉樹はその葉を四方に繁らせ、緑のあいだから足元に向かって幾筋も光が差し込んでいた。
囀る柔らかな鳥の声がそこかしこの高い枝から降ってくる。下草の薄い場所を選んで歩みながら、ダイは横を歩くラーハルトに話しかけた。
「ラーハルトは父さんに怒られることなんか、なかっただろ」
「いえ、叱咤されることはございました。槍術の訓練で私が至らぬ時や……戦いの中においても」
「それはさ、怒るっていうのとちょっと違うよ。おれもさあ、父さんがもうちょっと穏やかだったらなあ」
「戦の時は厳しいお言葉を使われることがありました。ですが、そうでない時は穏やかに話をされる方でしたよ」
「そっ……そうなの?」
出会った瞬間からあの感じだったけど、とダイは記憶を思い返してみる。余計なことは喋らないイメージはあるけど、穏やかっていう感じじゃなかったような。とにかく戦闘中の記憶しかなくて、しかも敵として対峙した時間の方が長かったから思い出せる会話はどれもかなり強烈なものばかりだ。
1512囀る柔らかな鳥の声がそこかしこの高い枝から降ってくる。下草の薄い場所を選んで歩みながら、ダイは横を歩くラーハルトに話しかけた。
「ラーハルトは父さんに怒られることなんか、なかっただろ」
「いえ、叱咤されることはございました。槍術の訓練で私が至らぬ時や……戦いの中においても」
「それはさ、怒るっていうのとちょっと違うよ。おれもさあ、父さんがもうちょっと穏やかだったらなあ」
「戦の時は厳しいお言葉を使われることがありました。ですが、そうでない時は穏やかに話をされる方でしたよ」
「そっ……そうなの?」
出会った瞬間からあの感じだったけど、とダイは記憶を思い返してみる。余計なことは喋らないイメージはあるけど、穏やかっていう感じじゃなかったような。とにかく戦闘中の記憶しかなくて、しかも敵として対峙した時間の方が長かったから思い出せる会話はどれもかなり強烈なものばかりだ。
suika
DONEダイラー推参記念で書いたワンライチャレンジです。お題は下↓
「知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる」で始まり「答えはイエスしか思い浮かばなかった」で終わります。
#shindanmaker #こんなお話いかがですか
https://t.co/l6fd4Lp6KR
ダイラーアンソロに寄稿させていただいた「燃える石」と地味にリンクしています。
呼び名 知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる。そんなはずはないというのに。
青い深い色の海に浮かぶ、木々の緑に包まれた島。乗ってきた空竜を放つと、空をくるりと一回転してから嬉しそうに飛び去っていった。
髪の間を通り抜けて攫っていく海風も、真上から降り注ぐ力強くてあたたかい陽光も、どこか覚えがあるような気がする。
荷物を肩に担ぎ直したダイがうわあ、と嬉しそうにきらめく太陽の光に目を細める。その黒い髪色に日差しが透けて焦茶の色に輝いた。
「懐かしいなあ!……ここはいつでも、変わらないな」
今日みたいな天気だと、ちょっと暑いくらいだね、と振り返ってダイが溢れるように笑う。その微笑みに、ああ、この人のまとう雰囲気が、この島の空気と同じなのだとラーハルトは思った。
2451青い深い色の海に浮かぶ、木々の緑に包まれた島。乗ってきた空竜を放つと、空をくるりと一回転してから嬉しそうに飛び去っていった。
髪の間を通り抜けて攫っていく海風も、真上から降り注ぐ力強くてあたたかい陽光も、どこか覚えがあるような気がする。
荷物を肩に担ぎ直したダイがうわあ、と嬉しそうにきらめく太陽の光に目を細める。その黒い髪色に日差しが透けて焦茶の色に輝いた。
「懐かしいなあ!……ここはいつでも、変わらないな」
今日みたいな天気だと、ちょっと暑いくらいだね、と振り返ってダイが溢れるように笑う。その微笑みに、ああ、この人のまとう雰囲気が、この島の空気と同じなのだとラーハルトは思った。
suika
DONEヴェルザー戦後、世界に平和が戻ったあとのダイとラーハルトのお話。Under the starry sky「……また、流れた!」
砂の上に座って夜空を見上げたダイは、短い尾を引いて空を横切る流星を指差して横に腰を下ろしたラーハルトを振り返った。
砂浜を歩いてきたので手に持ったままだったブーツを横に置く。素足に伝わる砂のさらさらとした感触をつま先で蹴るとぱさりと乾いた音がした。
「今日、流れ星がたくさん降る日なのかな……たまにそういう日があるんだ」
ラーハルトが真珠の色に輝く月を見遣る。高い位置に浮かんだ満月は、その下の群青色の海に静かに光を落としていた。
「流星群ですね。この地域ですと、ちょうど時期です」
「え、流れ星って時期があるの? 知らなかった!」
頷くラーハルトに、毎日見てたのになあ、と言ってダイはころりと砂浜に仰向けに寝転がった。そのまま砂の上で両手を上下に動かすと砂に放射状の跡がつく。
3062砂の上に座って夜空を見上げたダイは、短い尾を引いて空を横切る流星を指差して横に腰を下ろしたラーハルトを振り返った。
砂浜を歩いてきたので手に持ったままだったブーツを横に置く。素足に伝わる砂のさらさらとした感触をつま先で蹴るとぱさりと乾いた音がした。
「今日、流れ星がたくさん降る日なのかな……たまにそういう日があるんだ」
ラーハルトが真珠の色に輝く月を見遣る。高い位置に浮かんだ満月は、その下の群青色の海に静かに光を落としていた。
「流星群ですね。この地域ですと、ちょうど時期です」
「え、流れ星って時期があるの? 知らなかった!」
頷くラーハルトに、毎日見てたのになあ、と言ってダイはころりと砂浜に仰向けに寝転がった。そのまま砂の上で両手を上下に動かすと砂に放射状の跡がつく。
suika
DONEダイラーのバレンタイン。唐突に現パロです。
溶かす なんだか洒落た気配がするパッケージ。
多分、ものすごく高い訳じゃない(お返しを気遣って)けど、丁度よくおれの好きな味がするんだろうな。小さい頃のキャラクターものから始まって、毎年確実におれの好みをついてくる。
今年の箱は、去年もらったものよりちょっとだけ大人っぽい気がして、そこには少しだけ満足した。
「……ありがとう。おれもチョコ、買ってあるんだ」
「ありがとうございます。嬉しいです」
そう言って、ラーハルトは形の良い眉尻を僅かに下げて目を細めて笑う、いつもの笑い方をした。
向こうが絶対に用意してくるから、それなりの小遣いが捻出できるようになってからはこちらもそれなりに頑張って考えて自分で買って渡しているけど、毎年ありがたがって部屋に飾ってなかなか食べてくれない。あとそもそもラーハルトは甘いものが好きじゃない。そろそろ食べてよ、と毎年最後に怒っては別に好きでもないものを食べさせるのが、嬉しいような、悲しいような、難しい。
1137多分、ものすごく高い訳じゃない(お返しを気遣って)けど、丁度よくおれの好きな味がするんだろうな。小さい頃のキャラクターものから始まって、毎年確実におれの好みをついてくる。
今年の箱は、去年もらったものよりちょっとだけ大人っぽい気がして、そこには少しだけ満足した。
「……ありがとう。おれもチョコ、買ってあるんだ」
「ありがとうございます。嬉しいです」
そう言って、ラーハルトは形の良い眉尻を僅かに下げて目を細めて笑う、いつもの笑い方をした。
向こうが絶対に用意してくるから、それなりの小遣いが捻出できるようになってからはこちらもそれなりに頑張って考えて自分で買って渡しているけど、毎年ありがたがって部屋に飾ってなかなか食べてくれない。あとそもそもラーハルトは甘いものが好きじゃない。そろそろ食べてよ、と毎年最後に怒っては別に好きでもないものを食べさせるのが、嬉しいような、悲しいような、難しい。
suika
DONE火の粉視界に光が弾ける。
「──っ」
目を見開くと、暗闇の中にちりちりと赤い炎が揺れる。視界の端で火にくべた薪がばち、と爆ぜる音を立てて崩れていった。
霞む焦点を無理矢理合わせると、炎の向こうに座るヒュンケルが、「起きたのか」とこちらを見た。深紺の空には、まだ鈍い白色を溶かした月が浮かんでいる。日が変わった後に見張りを交代してからどれほど経っただろうか。
わずかに早くなった鼓動を、悟られぬよう深く息を吐いて鎮めた。
「夜明けまでしばらくあるぞ。寝ておいたほうがいい」
「……いや、十分、休んだ」
手に滲む汗を握り込んで、水を汲んでくる、と言い置いて焚火を離れる。
疎らに立ち並ぶ木々の中を歩くと、夜の冷気がマントの隙間から忍び込んでくる。足元の草が溜めた夜露がブーツの皮の表面を弾いて滑り落ちていった。
3588「──っ」
目を見開くと、暗闇の中にちりちりと赤い炎が揺れる。視界の端で火にくべた薪がばち、と爆ぜる音を立てて崩れていった。
霞む焦点を無理矢理合わせると、炎の向こうに座るヒュンケルが、「起きたのか」とこちらを見た。深紺の空には、まだ鈍い白色を溶かした月が浮かんでいる。日が変わった後に見張りを交代してからどれほど経っただろうか。
わずかに早くなった鼓動を、悟られぬよう深く息を吐いて鎮めた。
「夜明けまでしばらくあるぞ。寝ておいたほうがいい」
「……いや、十分、休んだ」
手に滲む汗を握り込んで、水を汲んでくる、と言い置いて焚火を離れる。
疎らに立ち並ぶ木々の中を歩くと、夜の冷気がマントの隙間から忍び込んでくる。足元の草が溜めた夜露がブーツの皮の表面を弾いて滑り落ちていった。
篁樹(たつる)
DONE9月24日に開催されるダイラーWEBオンリーイベント『偉大なる竜の騎士さまと』への参加作品です。こちらは現パロになっていますので、ダイとラーハルトが兄弟の設定となっております。
直接的な描写はありませんが、匂わせ程度はあるのでR18とさせていただきます。
こちらの作品はイベント後も削除予定はありません。 8575
篁樹(たつる)
DONE9月24日に開催されるダイラーWEBオンリーイベント『偉大なる竜の騎士さまと』への参加作品です。企画展示となっております。
こちらの作品はイベント開催時のみの展示を予定しておりましたが、常時見られるようにしました。
ゆっくりとお楽しみいただけたら幸いです。 5120
asamag108
TRAININGダイラー未満。主従の情しかないつもりだったのに、ダイ様が自分を好きらしいと知って急にすごく意識してしまう部下の話。前半:悪友的なラーハルトとヒュンケル
後半:様子のおかしいラーハルトと通常運転のダイ様 6793