Tears_reality
DONEフィギュア選手☕️くんと振付師🎈君の話「あの子、いい滑り方するのに勿体ないね」
「あぁ、青柳冬弥ですか。あいつめちゃくちゃすごいんですけど、なんて言うかほんとそうなんですよね」
「楽しくないのかな、スケート」
「子供の頃は楽しそうだったんですけどね、あいつ、こっちの世界じゃアイスドールって言われてんですよ」
「へぇ…」
振付師に転身してから数年。神代類は馴染みのスケートリンクを訪れていた。現役時代は通いつめたある意味思い出の場所。振付師の類は転身してから色んな選手の振り付けを担当してきたものの、その振り付けは個性的なものが多く類の要望が通ることは十回に一回くらいが良いくらいで。そんな類でもある選手の専属振付を担当していたことがあった。体を壊してなおその選手は類の振付を、演出を望んだが類はそんな彼を見られなくて逃げた。彼からも振り付けという世界からも。なのに時折ここに来てしまう。その理由が類本人には分からない。
1584「あぁ、青柳冬弥ですか。あいつめちゃくちゃすごいんですけど、なんて言うかほんとそうなんですよね」
「楽しくないのかな、スケート」
「子供の頃は楽しそうだったんですけどね、あいつ、こっちの世界じゃアイスドールって言われてんですよ」
「へぇ…」
振付師に転身してから数年。神代類は馴染みのスケートリンクを訪れていた。現役時代は通いつめたある意味思い出の場所。振付師の類は転身してから色んな選手の振り付けを担当してきたものの、その振り付けは個性的なものが多く類の要望が通ることは十回に一回くらいが良いくらいで。そんな類でもある選手の専属振付を担当していたことがあった。体を壊してなおその選手は類の振付を、演出を望んだが類はそんな彼を見られなくて逃げた。彼からも振り付けという世界からも。なのに時折ここに来てしまう。その理由が類本人には分からない。