Hino
MEMO現パロ褪ロジェ。暑さにやられた知力9の文章をご照覧あれ。ジジジ...部屋の外、申し訳程度に揃えられた街路樹からずっと聞こえてくる蝉の声が体感温度を上げている気がする。
青年の課題が終わらないという話からロジェールは築15年の少々ガタの来た安アパートにお邪魔することになった。「自分でやるから」と青年は固辞したのだが「私は一日中自室に籠もってられるほど大人しくはないので」と半ば無理矢理顔を出しにきたのだ。
ロジェールが指導してくれるなら早めに終わるかもと悠長に構えていたのは1時間前。それなりに整備された部屋であったが備え付けられている家電にまで予算は回っていないようで、この猛暑の中クーラーがご臨終する悲しき目に遭っている。朝まで降っていた雨で湿気は急上昇。太陽が真上に鎮座する頃にはセルフサウナの完成である。
1532青年の課題が終わらないという話からロジェールは築15年の少々ガタの来た安アパートにお邪魔することになった。「自分でやるから」と青年は固辞したのだが「私は一日中自室に籠もってられるほど大人しくはないので」と半ば無理矢理顔を出しにきたのだ。
ロジェールが指導してくれるなら早めに終わるかもと悠長に構えていたのは1時間前。それなりに整備された部屋であったが備え付けられている家電にまで予算は回っていないようで、この猛暑の中クーラーがご臨終する悲しき目に遭っている。朝まで降っていた雨で湿気は急上昇。太陽が真上に鎮座する頃にはセルフサウナの完成である。
Hino
DONEエルデンリング/主ロジェ/ロジェール生存ifの話。ハッピーエンドではないです。一部自己解釈で書いてます。雰囲気で読んでいただければ幸いです。それはある褪せ人が終わりに至るまでの話あるいは一人の魔術師の新たな旅の始まりの話
その二人組は共に旅をする時間が長かった。
まだ成人してまもない若輩の身でありながら腕の立つ葦の国の侍と学者志望だった魔術師。
狭間の地に来たばかりで異国の文化に疎く途方に暮れていた若者にロジェールが知恵を授けたのがきっかけで、人懐こいその男は親鳥の後ろを追いかける雛のように共に行動するようになったのだ。
この地での生活に慣れる頃には離別するものと思われていたが気づけば良きパートナーになっていた。
青年は残念ながら頭を使う事は苦手であった。しかし好奇心はロジェールと同じく、若しくはそれ以上に旺盛だった。分からないなりに理解をする努力をしたし目新しい物は試してみたい性分であった事も助け、何事においても受け入れる寛容さがあった。傍から様子を伺っていたロジェールも自分の知識を与えれば目を輝かせて頷き話の続きをせがまれるのだから悪い気はしなかった。
8674その二人組は共に旅をする時間が長かった。
まだ成人してまもない若輩の身でありながら腕の立つ葦の国の侍と学者志望だった魔術師。
狭間の地に来たばかりで異国の文化に疎く途方に暮れていた若者にロジェールが知恵を授けたのがきっかけで、人懐こいその男は親鳥の後ろを追いかける雛のように共に行動するようになったのだ。
この地での生活に慣れる頃には離別するものと思われていたが気づけば良きパートナーになっていた。
青年は残念ながら頭を使う事は苦手であった。しかし好奇心はロジェールと同じく、若しくはそれ以上に旺盛だった。分からないなりに理解をする努力をしたし目新しい物は試してみたい性分であった事も助け、何事においても受け入れる寛容さがあった。傍から様子を伺っていたロジェールも自分の知識を与えれば目を輝かせて頷き話の続きをせがまれるのだから悪い気はしなかった。