nekononora
DONE神ミキみっきーについてあれこれ神先生が考える話。
他登場、担当編集、くらさん、よしさん
年老いてもずっと隣に⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️
「んぁ?」
顔を上げると、懐かしい——いや見慣れた黒板が。
黒板と自分との間には他の生徒の机と椅子があって、右にはカーテンと窓があって、左には、
「んっ、ふふ」
左から堪えきれないというように、笑い声が漏れた。
え? とそちらを見れば、僕のノートを持つ三木がいた。
「涎で汚れたらなんなんで、避難させといたぜ」
なんていって、頭にポンとノートを乗せてくる。
ありがとうと言ってそれを受け取ったら、次の授業は移動だから早く行くぞと急かされた。
「待っててくれてありがとう」とお礼を言うと、三木は「あと一分起きるの遅かったら、蹴り起こしたけどな」とニッと笑った。
約十八年前、高校時代、毎日のように続いた日常だった。
6553「んぁ?」
顔を上げると、懐かしい——いや見慣れた黒板が。
黒板と自分との間には他の生徒の机と椅子があって、右にはカーテンと窓があって、左には、
「んっ、ふふ」
左から堪えきれないというように、笑い声が漏れた。
え? とそちらを見れば、僕のノートを持つ三木がいた。
「涎で汚れたらなんなんで、避難させといたぜ」
なんていって、頭にポンとノートを乗せてくる。
ありがとうと言ってそれを受け取ったら、次の授業は移動だから早く行くぞと急かされた。
「待っててくれてありがとう」とお礼を言うと、三木は「あと一分起きるの遅かったら、蹴り起こしたけどな」とニッと笑った。
約十八年前、高校時代、毎日のように続いた日常だった。
nekononora
MOURNING神ミキで、こういうのを書こうとして、プロット段階で大きくそれたので、供養しとく。親友というには愛深く「我が名は吸血鬼——」
シンヨコでよくある吸血鬼騒動。
今夜も今夜とて吸血鬼が現れる。
それにいつものようにシンヨコの住人が巻き込まれ、退治人や吸対が退治して一件落着——とはならなかった。
三木カナエが消失した。
久しぶりに飯でも行こうと連れ立って、シンヨコの町を歩いていたら、吸血鬼が何かを叫び、ビームのような光を受けた三木は輪郭がぼやけ、空気に溶けるように消え去った。
「え?」
三木がいた空間を触る。
なんの手応えもない。
吸血鬼は、と慌てて周囲を探すが、もう逃げおおせた後であった。
目の前で人が煙のように消えた。
異常事態とはいえ、神在月はそこまで焦ってはいなかった。
ここはシンヨコ。超常な出来事が日常な町。
1194シンヨコでよくある吸血鬼騒動。
今夜も今夜とて吸血鬼が現れる。
それにいつものようにシンヨコの住人が巻き込まれ、退治人や吸対が退治して一件落着——とはならなかった。
三木カナエが消失した。
久しぶりに飯でも行こうと連れ立って、シンヨコの町を歩いていたら、吸血鬼が何かを叫び、ビームのような光を受けた三木は輪郭がぼやけ、空気に溶けるように消え去った。
「え?」
三木がいた空間を触る。
なんの手応えもない。
吸血鬼は、と慌てて周囲を探すが、もう逃げおおせた後であった。
目の前で人が煙のように消えた。
異常事態とはいえ、神在月はそこまで焦ってはいなかった。
ここはシンヨコ。超常な出来事が日常な町。