kimitsu
DOODLEにこひびについて自分なりに考えてみました。二人とも本命が別にいて、それでも幸せに、一緒にいてほしいです。
二人を取り持つ伊勢崎さんが登場します。
日比谷ちゃんが体調不良という表現があります。
※紙端国体劇場様の設定をお借りしています。
きっとうまくやれるから「一度、試してみてよ」
「連絡してきたと思ったら」
すぐそばから、ため息混じりの声が降ってくる。
「ごめん、他にはちょっと頼みづらくって」
日光に遠慮がちに寄りかかりながら、重い体を引き摺るようにして前に進む。日光は僕の腰に手を回している、けれどそれは色っぽさなんてものは皆無で、完全に介助のそれで。
今日僕は、検査を受けるために大きな病院に行っていた。想像していたよりも体への負担は大きかったようで、まっすぐ進もうと思っているのに千鳥足になってしまう。
都会の喧騒の中、大の男二人が横並び、顔を顰めた人々に避けられながら駅の方へ進んでいく。
「まさか呼び出された先が病院とは思わなかった。 身内にも連絡したほうがいいんじゃないのか?」
5039「連絡してきたと思ったら」
すぐそばから、ため息混じりの声が降ってくる。
「ごめん、他にはちょっと頼みづらくって」
日光に遠慮がちに寄りかかりながら、重い体を引き摺るようにして前に進む。日光は僕の腰に手を回している、けれどそれは色っぽさなんてものは皆無で、完全に介助のそれで。
今日僕は、検査を受けるために大きな病院に行っていた。想像していたよりも体への負担は大きかったようで、まっすぐ進もうと思っているのに千鳥足になってしまう。
都会の喧騒の中、大の男二人が横並び、顔を顰めた人々に避けられながら駅の方へ進んでいく。
「まさか呼び出された先が病院とは思わなかった。 身内にも連絡したほうがいいんじゃないのか?」
架窓 那菜
DONEそーてつ組◆本線の開業日をお祝いするみんなのお話。呼び方や喋り方は色々イメージ。お祝い日は、そうこなくっちゃ!「本線、開業日おめでとうございます…!」
「いずみ野も新横もありがとう。僕はマメな部下を持って幸せものだなぁ」
お祝いの言葉とプレゼントを受け取った本線は、咲いた花のような笑顔を浮かべる。
「あの……」
「どーしたの、新横」
「直通運転が増えたことによって、皆さんからもお祝いされたんですか?」
そうだね、と一言置いて話し始めた。
「ありがたいことに、色んなひとから貰えたよ」
いずみ野も嬉しそうにして、更に尋ねる。
「七直って聞いてますし、凄い数ありそう」
「ものだったり言葉だったり、ひとによって色々違うのが面白かったから、後でみんなで話したいね」
本線は口を閉じた笑顔に切り替えて、最後の仕上げと言わんばかりに宣言する。
503「いずみ野も新横もありがとう。僕はマメな部下を持って幸せものだなぁ」
お祝いの言葉とプレゼントを受け取った本線は、咲いた花のような笑顔を浮かべる。
「あの……」
「どーしたの、新横」
「直通運転が増えたことによって、皆さんからもお祝いされたんですか?」
そうだね、と一言置いて話し始めた。
「ありがたいことに、色んなひとから貰えたよ」
いずみ野も嬉しそうにして、更に尋ねる。
「七直って聞いてますし、凄い数ありそう」
「ものだったり言葉だったり、ひとによって色々違うのが面白かったから、後でみんなで話したいね」
本線は口を閉じた笑顔に切り替えて、最後の仕上げと言わんばかりに宣言する。
架窓 那菜
DONESO+I◆直通運転ごと切られた経験のある二人のお話。あの時遠くに行けてたら 今日は暖かい春の陽射しと気温。三田は休憩でとある川原に座っていた。誰も来ないだろうと思っていたら、思わぬ誤算に遭う。
「あれ、三田さんじゃないですか! お隣すみませんね」
「お、おい! 勝手に……」
誤算の正体は相鉄で、程よい距離に腰掛けた。暫くはのんびり天気の話とか春だとか話していたが、やがて川の流れる音と風の音だけが二人を包む。
先に裂いたのは、相鉄のほうだった。
「三田さん、どーですか。直通が増えて」
「どーもこーも面倒ごとが増えてしゃーねぇ」
「まぁでも確かに、ここまで賑やかになるとは思わなかったですね、僕も」
背景は違えど、直通を切られたことならある相鉄と三田。本来ならばあまり深くは語りたくないだろう。
763「あれ、三田さんじゃないですか! お隣すみませんね」
「お、おい! 勝手に……」
誤算の正体は相鉄で、程よい距離に腰掛けた。暫くはのんびり天気の話とか春だとか話していたが、やがて川の流れる音と風の音だけが二人を包む。
先に裂いたのは、相鉄のほうだった。
「三田さん、どーですか。直通が増えて」
「どーもこーも面倒ごとが増えてしゃーねぇ」
「まぁでも確かに、ここまで賑やかになるとは思わなかったですね、僕も」
背景は違えど、直通を切られたことならある相鉄と三田。本来ならばあまり深くは語りたくないだろう。
架窓 那菜
DONE63+S◆週末の府中でたまたま会った二人のお話。※この後のレースは「揃ってタコ負けした」に単勝7300円かけます。
かけて勝負! 路線の変化は様々なように、沿線の風景も様々に変わっていく。だからといって、元々あったものやお約束が失われることもそこまでないだろう。
「これはこれはJRの武蔵野サンじゃないですかー」
「『地下鉄』のはずの新宿サンが、こんな地上で何してんだかー」
疑問っぽい顔を取り繕っている武蔵野だが、答えは既に理解していた。
「いやー、週末といえばここでしょ!」
「俺と勝負するってか? その度胸は買うぜ」
武蔵野と新宿は、老若男女の人達が行き交う東京競馬場付近を見つめつつ、お互いにニヤリとしながら入口の方向を睨んでいた。
「新宿、ここでの週末といえば――」
「競馬でしょー」
そして二人は軽く走りながら、入口の方へと消えていった。
314「これはこれはJRの武蔵野サンじゃないですかー」
「『地下鉄』のはずの新宿サンが、こんな地上で何してんだかー」
疑問っぽい顔を取り繕っている武蔵野だが、答えは既に理解していた。
「いやー、週末といえばここでしょ!」
「俺と勝負するってか? その度胸は買うぜ」
武蔵野と新宿は、老若男女の人達が行き交う東京競馬場付近を見つめつつ、お互いにニヤリとしながら入口の方向を睨んでいた。
「新宿、ここでの週末といえば――」
「競馬でしょー」
そして二人は軽く走りながら、入口の方へと消えていった。