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DONE月夜のワルツ/ビラルル(ワンド)3年後ビラルル。湖で、水の上で精霊たちに祝福されながらワルツを踊る二人の話です
月夜のワルツ 「ふふ!ビラール、早く早くっ!」
「まて、ルル。そうはしゃぐな」
「ふふ、だって…っ!」
そう、先刻まで立食パーティー。会合の場にて緊張していたり各国の要人いたり全属性であるルルは奇異の目に晒されていて萎縮したり居心地が悪かったのだろう。湖を見つけたルルは子供のように無邪気な顔をしてドレスのままパンプスを脱ぎ捨て湖へと飛び込み私を夜のダンスへと誘った。
「『レーナ・アクア!水しぶきよ、私の周りを跳ねて踊って!』」
ルルの魔法につられるように月に照らされた水はルルの周りを舞い踊る。全てが幻想的で美しく思わず見とれてしまう私をリアンが背を押した。
「何を惚けているの。あなたの姫君があそこで待っているでしょうに」
1288「まて、ルル。そうはしゃぐな」
「ふふ、だって…っ!」
そう、先刻まで立食パーティー。会合の場にて緊張していたり各国の要人いたり全属性であるルルは奇異の目に晒されていて萎縮したり居心地が悪かったのだろう。湖を見つけたルルは子供のように無邪気な顔をしてドレスのままパンプスを脱ぎ捨て湖へと飛び込み私を夜のダンスへと誘った。
「『レーナ・アクア!水しぶきよ、私の周りを跳ねて踊って!』」
ルルの魔法につられるように月に照らされた水はルルの周りを舞い踊る。全てが幻想的で美しく思わず見とれてしまう私をリアンが背を押した。
「何を惚けているの。あなたの姫君があそこで待っているでしょうに」
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DONE私だけの魔女/ビラルル(ワンド)2ビラールエンド後初デートするビラルルのお話。ヴォルカノ・ボッカを食べるお話
私だけの魔女 「ご注文の『ヴォルカノ・ボッカ』です〜」
店員の言葉と共に運ばれた『ヴォルカノ・ボッカ』に嬉しそうにルルは歓喜の声を上げた。
「しかし、戻ってきて初めてのデートが『ヴォルカノ・ボッカを食べること』とは…本当に良かったのか?」
「ええ、だって食べたかったのは本当だもの。過去でビラールと『ヴォルカノ・ボッカ』の話をしてからどうしても食べたくなってしまって」
クリームを入れながらルルはそう言った。
「ふ…、」
「…今、笑う要素あった?」
「いや、我が妻は相変わらず無欲だなと思ってな。逆に私が困ってしまうほどに」
「…私はビラールといられるだけで幸せなのに」
「もっと幸せにしたいと思うのはだめか?」
「だ、だめじゃないけど…でも、無理はしないでほしい」
1093店員の言葉と共に運ばれた『ヴォルカノ・ボッカ』に嬉しそうにルルは歓喜の声を上げた。
「しかし、戻ってきて初めてのデートが『ヴォルカノ・ボッカを食べること』とは…本当に良かったのか?」
「ええ、だって食べたかったのは本当だもの。過去でビラールと『ヴォルカノ・ボッカ』の話をしてからどうしても食べたくなってしまって」
クリームを入れながらルルはそう言った。
「ふ…、」
「…今、笑う要素あった?」
「いや、我が妻は相変わらず無欲だなと思ってな。逆に私が困ってしまうほどに」
「…私はビラールといられるだけで幸せなのに」
「もっと幸せにしたいと思うのはだめか?」
「だ、だめじゃないけど…でも、無理はしないでほしい」
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DONE泣かせない約束/ビラルル(ワンド)2ビラールエンドから少し経ってからの未来に戻ってきてくっついたビラルル+エストのお話。エストはルルに対する感情は友情のみです。それでもこういうお節介焼いてくれるのはエストかアルバロしか思いつかなかったよ。ビラールエンドエピローグor2fdに行くまでの過程の話書きてぇ〜〜〜〜
泣かせない約束 「エスト!」
突然、エストの姿を見つけたルルはそのまま駆けていき…エストの手を握った。
「ルル!?」
「エストのおかげで本当に助かっちゃった!ありがとう!」
「…ああ、この間の。ということはあるべきところに収まったようですね、ルル。ビラール。」
「ええ」
「…まあな。」
「では、これは僕からの選別です。レーナ・アンブラー……ーー」
「っ!?」
エストが唱えた瞬間、私の体に重力がのしかかり私は立っていられなくなってしまう。
「ビラール!?」
「お灸ですよ、ルル。止めないでください」
「で、でも…っ」
「大丈夫だ、ルル…止めなくていい」
それでもルルの不安そうな顔は変わらず私は苦笑いを浮かべた。
「ラギに聞きました。まあ、ラギに聞かなくても分かることですか…ルルを泣かせ、悲しませたのだと。その理由がビラールなのだと」
1042突然、エストの姿を見つけたルルはそのまま駆けていき…エストの手を握った。
「ルル!?」
「エストのおかげで本当に助かっちゃった!ありがとう!」
「…ああ、この間の。ということはあるべきところに収まったようですね、ルル。ビラール。」
「ええ」
「…まあな。」
「では、これは僕からの選別です。レーナ・アンブラー……ーー」
「っ!?」
エストが唱えた瞬間、私の体に重力がのしかかり私は立っていられなくなってしまう。
「ビラール!?」
「お灸ですよ、ルル。止めないでください」
「で、でも…っ」
「大丈夫だ、ルル…止めなくていい」
それでもルルの不安そうな顔は変わらず私は苦笑いを浮かべた。
「ラギに聞きました。まあ、ラギに聞かなくても分かることですか…ルルを泣かせ、悲しませたのだと。その理由がビラールなのだと」
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DONE恋のライバルなどいやしない/ビラルル(ワンド)2のビラール√ED直前から数日経った後のまだ学生のビラルルのある日のお話です。ビラール√相変わらずビターすぎるほどビターやけど好きなスチル多かったしルルは聡明やしで最高やったな…
恋のライバルなどいやしない 「ねぇ、ビラール。その…気になることがあるんだけど…」
「なんだ?私が答えられるることなら答えよう」
「えっと…えっとね、ビラールってその…ファランバルドに…許嫁とかいたり、した?」
私の問いに瞬きを繰り返すとビラールは大きく口を開けて笑い出してしまう。
「な、なんで笑うの!?私は真剣なのに!」
「ああ、悪い。お前が真剣なのは知っているとも」
そう言ってビラールは私の額にキスをするが私の機嫌はそれでなおるようなものではなくますます頬を膨らませた。
「機嫌をなおしてくれ、ルル。おかしくて笑ったのではない…嬉しかったのだ」
「嬉しい?」
「ああ。勿論、事実私には許嫁はいない。祖国のことで手一杯だったからな。だが、ルルはそれを気にしてくれた…つまりはいない許嫁に嫉妬してくれたということだろう?」
828「なんだ?私が答えられるることなら答えよう」
「えっと…えっとね、ビラールってその…ファランバルドに…許嫁とかいたり、した?」
私の問いに瞬きを繰り返すとビラールは大きく口を開けて笑い出してしまう。
「な、なんで笑うの!?私は真剣なのに!」
「ああ、悪い。お前が真剣なのは知っているとも」
そう言ってビラールは私の額にキスをするが私の機嫌はそれでなおるようなものではなくますます頬を膨らませた。
「機嫌をなおしてくれ、ルル。おかしくて笑ったのではない…嬉しかったのだ」
「嬉しい?」
「ああ。勿論、事実私には許嫁はいない。祖国のことで手一杯だったからな。だが、ルルはそれを気にしてくれた…つまりはいない許嫁に嫉妬してくれたということだろう?」
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DONE湿気と乙女心/ビラルル(ワンド)無印ワンドビラールエンド後のビラルルです。ミッションで雨が降る展開あったので湿気もあるやろ!ルルの髪、湿気に弱そう!というイメージから
湿気と乙女心 ラティウムにも雨は降るし湿気でジメジメする時もある。そしてどこからどう見ても癖っ毛のルルは湿気がひどい日の朝はそれはそれは大騒ぎなのだった。
「か、髪が決まらない…!」
属性を得、そして恋人を得たルルは乙女心の赴くまま鏡と睨めっこしていた。
「ルル…大丈夫よ」
「アミィ」
泣きべそをかくルルを励ますのは同室のアミィ。ルルのいつものリボンを手に取り慣れた手つきでルルの髪を結んでいく。
「ほら、結んだら大丈夫よ。それにビラールさんは髪型ひとつで嫌うような心の狭い人ではないでしょう?」
「そう…だけど…」
ただ、少しでも素敵な自分で会いたいという乙女心が働いているせいでもあった。とにかくルルはアミィに結んでもらった髪型に背を押され部屋を出るのだった。
1324「か、髪が決まらない…!」
属性を得、そして恋人を得たルルは乙女心の赴くまま鏡と睨めっこしていた。
「ルル…大丈夫よ」
「アミィ」
泣きべそをかくルルを励ますのは同室のアミィ。ルルのいつものリボンを手に取り慣れた手つきでルルの髪を結んでいく。
「ほら、結んだら大丈夫よ。それにビラールさんは髪型ひとつで嫌うような心の狭い人ではないでしょう?」
「そう…だけど…」
ただ、少しでも素敵な自分で会いたいという乙女心が働いているせいでもあった。とにかくルルはアミィに結んでもらった髪型に背を押され部屋を出るのだった。
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DONE嫉妬心/ビラルル(ワンド)ワンド2恋愛エンド後〜2FDの間らへんの話です。久々にRやってビラール刺さりすぎてやばくて書きましたがビラルル初書きです!でも書きやすい気がするな…
嫉妬心 久しぶりに休みが取れたビラールと久々のデート!とはしゃいでいた私だったがその元気さも現実を見せつけられ萎んでいってしまう。
(また…)
ビラールはかっこいい。それは中身だけでなく見た目もそうで、すれ違う人がみんな振り返ってビラールの方を見て顔を赤く染めていてその事実に私の中にもやもやとした感情が生まれる。
(ビラールは私の…なのに、)
なんて思うのは勝手だろうか。それでも私の中の嫉妬心は止まってくれず思わず視線も下がってしまう。
「ーー……ル、」
(ああ、本当私って嫌な女だわ…)
「ーー……ル、」
(こんなんじゃビラールに釣り合う日なんて来るわけが…)
「……ルル?」
気づいた時にはビラールの綺麗な顔が私の目の前に迫っていて驚きのあまり唾を飲み込んでしまう。
1400(また…)
ビラールはかっこいい。それは中身だけでなく見た目もそうで、すれ違う人がみんな振り返ってビラールの方を見て顔を赤く染めていてその事実に私の中にもやもやとした感情が生まれる。
(ビラールは私の…なのに、)
なんて思うのは勝手だろうか。それでも私の中の嫉妬心は止まってくれず思わず視線も下がってしまう。
「ーー……ル、」
(ああ、本当私って嫌な女だわ…)
「ーー……ル、」
(こんなんじゃビラールに釣り合う日なんて来るわけが…)
「……ルル?」
気づいた時にはビラールの綺麗な顔が私の目の前に迫っていて驚きのあまり唾を飲み込んでしまう。