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    #悠久幻想曲

    longFantasia

    slekiss

    MOURNINGウン十年前に2主(シオンさん)の過去話を書こう!と意気込んだはいいが途中で力尽きたもの。聞き間違いでショーン=シオンだった、というのは覚えてるが、過去の自分がこの後どう続けるつもりだったのか不明なためここで供養する。


    2主:シオン・N・エルフィールド。淡い亜麻色の髪と薄い鳶色の瞳を持つ、全体的に色素の薄い青年。
    謎の女:見た目は深層の令嬢。自警団員のショーンという人物を探しているようだが……?
    邂逅(仮 それは、本当に偶然の出来事だった。

     その日の夕方、アルベルト・コーレインは、自警団事務所前で一人の女と出会った。
     きっちりと結い上げられた漆黒の髪に、白い帽子とひと繋ぎになったヴェールを載せ、細い身体を帽子と同色のドレスで包んだ、何処から見ても深窓の令嬢然とした姿。
     品のある落ち着いた雰囲気から察するに、年は妹のクレアより少し上ぐらいだろうか。
    「あの……少々お尋ねいたしますが」
     鈴を転がすような、とはこのことをいうのだろう。涼やかな美声にはっと我に返る。
    「は、はい?」
     正直顔の造作だけで言えば、彼女とアリサは全く似ていない。
     けれど、ふわりと微笑む儚げな美貌と、それでいて意志の強さを感じさせる慈愛に満ちた薄茶色の瞳が、アルベルトにアリサを思い出させた。
    2209

    slekiss

    DONEるーさんに髪を切って貰うシオンさんの話。
    時系列的にはメインシナリオの途中(2~3の間)ぐらいを想定。ノイマンとシオンの関係性に大いなる捏造アリ。

    2主:シオン・N・エルフィールド。暮らしていた孤児院を戦禍で失い、共に暮らしていた仲間と死別後、流れ流れてエンフィールドへ。その後自警団第三部隊隊長のノイマンに拾われ、育てられる。淡い亜麻色の髪、薄い鳶色の瞳。

    以上を踏まえていれば読めると思われ。
    冬隣に参る 淡い亜麻色の髪を滑る淀みない鋏の音と、切られた髪が床に落ちる音。
     きこえるのは、そのふたつだけ。
     あまりの静けさに、思わずふわあと欠伸が洩れた。その拍子に淡い亜麻色の頭髪が後ろに傾く。
    「っ、急に動くな。まあ、ふた目と見られん頭になりたいなら話は別だが」
    「う……ごめん」
     頭上から放たれた、些か棘のある声に慌てて背筋を伸ばす。鋏の先をとらえたままの海色の双眸に非難を滲ませつつ、仕損じがないことを確認してから、金の髪をもつ青年は再度亜麻色の髪に鋏を入れた。 
     室内が再び、鋏と髪の落ちる音に支配される。
    「それにしても…」
     鋏を器用に動かしながら、金髪の青年──ルー・シモンズが静かに問うた。
    「何故、俺なんだ?床屋なら街にいくらでもあるだろう」
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