513friday
DOODLEおかしいな?飯テロか?浅観音探偵事務所、だよな?満邦は事務所のソファーベッドで眠り込んでいたのを、腹の減る匂いで起こされた
コトリ、と皿がテーブルに置かれると頼んだ覚えがない塩気のする鶏ガラの香りが鼻に入ってくる
満邦は身体を起こして、匂いの先を見た
「荒仁、いらっしゃい」
目と鼻の先にあるチューチュー飯店から、弟の幼馴染み、荒仁がまかないのチャーハンと中華スープを運んできていた
「お邪魔してます」と、またコトリと音を置いた荒仁は湯呑みもマグカップの場所も知っている
ポットから注ぎ、我が家の様に、自分で自分の昆布茶を淹れて飲んでいた
届けてくれた荒仁の料理に手と手を合わせる
「旨そうだ、いただきます」
まともに昼食を取らなかったので丁度良かった
探偵業だけでは成り立たず、ここ最近は夜間のアルバイトを続けていた
1290コトリ、と皿がテーブルに置かれると頼んだ覚えがない塩気のする鶏ガラの香りが鼻に入ってくる
満邦は身体を起こして、匂いの先を見た
「荒仁、いらっしゃい」
目と鼻の先にあるチューチュー飯店から、弟の幼馴染み、荒仁がまかないのチャーハンと中華スープを運んできていた
「お邪魔してます」と、またコトリと音を置いた荒仁は湯呑みもマグカップの場所も知っている
ポットから注ぎ、我が家の様に、自分で自分の昆布茶を淹れて飲んでいた
届けてくれた荒仁の料理に手と手を合わせる
「旨そうだ、いただきます」
まともに昼食を取らなかったので丁度良かった
探偵業だけでは成り立たず、ここ最近は夜間のアルバイトを続けていた
513friday
DOODLEフォロワーさんの「浅観音探偵事務所」というキーワードをお借りして書いた零話本編もネタがまとまったら書きたい
浅観音探偵事務所 零話「威血頭にも美術室があったのは、ご存じですか?」
そう切り出したのは、魅那斗會にこの春、加入したばかりの阿久太郎という後輩だった
「……?」
拳一郎は聞かれている事が分からなかった
「一昨年に下の階の化学室が原因で真っ黒になった、と聞いたが」
阿久太郎の問いに「確か旧校舎の3階、だったよな」と、傍で一緒に聞いていた満邦が答えた
「……ええ、そうなんです」
満邦が答えた事に眉間を寄せたが、阿久太郎は続けた
「その事件から旧校舎は全面立ち入り禁止になりましたよね」
拳一郎の興味を誘うように、ゆっくり話し続ける
「でも、威血頭の生徒がそんな事で"侵入しない"なんてあり得ません」
「ぬぅ……」
「そういえば、旧校舎のボヤが消されたのは夜中の2時頃……」
5157そう切り出したのは、魅那斗會にこの春、加入したばかりの阿久太郎という後輩だった
「……?」
拳一郎は聞かれている事が分からなかった
「一昨年に下の階の化学室が原因で真っ黒になった、と聞いたが」
阿久太郎の問いに「確か旧校舎の3階、だったよな」と、傍で一緒に聞いていた満邦が答えた
「……ええ、そうなんです」
満邦が答えた事に眉間を寄せたが、阿久太郎は続けた
「その事件から旧校舎は全面立ち入り禁止になりましたよね」
拳一郎の興味を誘うように、ゆっくり話し続ける
「でも、威血頭の生徒がそんな事で"侵入しない"なんてあり得ません」
「ぬぅ……」
「そういえば、旧校舎のボヤが消されたのは夜中の2時頃……」