MaHoRoMaRo
DOODLE七楓の小説です。夜にバルコニーで一緒に過ごす話。
(メインストを駆け抜けて衝動書きしたものです。pixivに載せる前にテストとして載せてしばらく非公開にしていました。pixivに載せるにあたって内容に手を加えたか否か記憶が定かでは無いのですがせっかくなので再公開してみます🫠)
余熱「……早く大人になりたいな」
演奏が止まり、ふとそんな呟きが聞こえて、楓は顔を上げた。
隣を見れば、ギターを抱えながら不貞腐れた顔をした七基がいる。
楓がバルコニーで晩酌をしている時にそろりと近場に寄ってきた彼は、演奏したい気分だからとおもむろにギターを弾き始めたのだった。楓は七基のギターの音色を独り占めするという、なんとも贅沢な時間を堪能していたが、この雰囲気の中、彼が突然そんなことを言い出すなんて。
「どうして?」
「だって、子どものままじゃできることが少なすぎるから。……今だって、主任がお酒飲んでるのをただ眺めてるだけだし」
「あはは、お酒がそんなに良いものかはわからないけど……」
楓はカシスオレンジが入った缶をくるくると傾けてみせた。
4428演奏が止まり、ふとそんな呟きが聞こえて、楓は顔を上げた。
隣を見れば、ギターを抱えながら不貞腐れた顔をした七基がいる。
楓がバルコニーで晩酌をしている時にそろりと近場に寄ってきた彼は、演奏したい気分だからとおもむろにギターを弾き始めたのだった。楓は七基のギターの音色を独り占めするという、なんとも贅沢な時間を堪能していたが、この雰囲気の中、彼が突然そんなことを言い出すなんて。
「どうして?」
「だって、子どものままじゃできることが少なすぎるから。……今だって、主任がお酒飲んでるのをただ眺めてるだけだし」
「あはは、お酒がそんなに良いものかはわからないけど……」
楓はカシスオレンジが入った缶をくるくると傾けてみせた。
spdxkk
DONE # nnkeワンドロワンライ で描いたやつを完成させたやつです元絵→https://x.com/spdxkk/status/1837849951273210364?s=61&t=XwPZbyEdcTWRlgarNhdzTg 2
yanagi
TRAININGお題をもらって七楓を書いてみました~! 俺の憧れの人、正確に言うのであれば好きな人——は、おそらくモテる。いや、現在進行形でモテている。区長たちのアシストのために、観光する人々の前に姿を出すこともある。曲者揃いだが端正な顔立ちの区長たちに負けず劣らず、いやそれよりもかもしれないけれど、観光客に黄色い声を上げられている。柔らかな物腰、優しい声音、なにより可愛らしいその顔立ち。彼への人気が出ないはずがないのだ。しかし、本人はまったく気付いていない。近くにいる区長への声援だと思っているようだ。
以前、HAMAハウスで大人たちが飲み会をしていて、珍しく主任——楓さんも参加して飲んでいた。少しだけ足元をふらつかせながら、表情を蕩けさせてご機嫌に笑う彼があまりにも愛らしくて、鼻血を噴き出しそうになったことは記憶に新しい。楓さんの介助をしながら、本当に何気なく質問してみた。
1709以前、HAMAハウスで大人たちが飲み会をしていて、珍しく主任——楓さんも参加して飲んでいた。少しだけ足元をふらつかせながら、表情を蕩けさせてご機嫌に笑う彼があまりにも愛らしくて、鼻血を噴き出しそうになったことは記憶に新しい。楓さんの介助をしながら、本当に何気なく質問してみた。